3月24日、栄広場の計画こと、錦三丁目25番街区の提案がついに判明しました! 優秀案に選ばれたのは三菱地所などのグループで、36階・200mの超高層複合ビルになることが分かりました!パースや詳細情報も出てきています!今回はその栄広場についてじっくり見ていきましょう!
栄広場の再開発が動き始めたのは2018年10月のことでした。リニア開業に伴う魅力向上策の一環として、長く眠っていた一等地の計画が突如始動。複合高層ビルの開発計画が持ち上がりました。そして去年9月には事業者の公募開始、2月に提案書の正式受付が行われ、先日評価委員会議で案が決定。正式発表の運びとなりました。
そしてこちらが今回の案です。新中日ビルの中層階あたりから見た様子です。
引用名古屋市 錦三丁目25番街区市有地等活用事業の事業候補者決定について(以下の資料も同様)
素晴らしい!栄の中心部に相応しいデザイン性の高いファサード。新たなランドマークとして風格のある圧倒的存在感の超高層。再開発ブログの管理人として本当に感慨無量です。
詳細スペックですが、地下4階、地上36階建て、延床約10万で、高さは200m。もちろんテレビ塔も超え、栄最高の高さとなります。都市再生特別地区の適用を受けることで、容積率は驚異の1860%となっています。
完成は2026年度、アジア大会の年です。当初は2024年度などと言われていましたが、やや遅れることになりました。ただ、これだけの充実した内容ですから、2年程度の後ろ倒しは全く問題ありません。
私は150mくらいかなと思っていました。それが蓋を開けてみたら中日も三越も超えて200mとは。本当に素晴らしい計画です。高さだけでなく、フロア構成も優れたものとなっています。見ていきましょう。
この図は南北断面図と思われます。なので車寄せのある右側が錦通、左側が広小路通のはずです。
地下2階~4階は大丸松坂屋による高級感のある商業店舗です。図では3階までに見えますが、一部店舗は4階にもあるのでしょうかね。形態は百貨店ではなくGINZA SIXのようなテナント型と思われます。
4階~6階は映画館です。ここが階高を稼いでいます。シアターのエントランスは吹き抜けの大空間です。スクリーン数は10です。ついに栄にも本格的シネコンが出来ることになります。
7階と8階はホテルとなっています。おそらくここは客室ではなくエントランス、カフェ、レストラン、もしくは結婚式場など、ホテルに付帯する施設が入ると考えられます。
9階~25階はオフィスです。9階はスカイロビーのように見えます。名古屋では数少ないスカイロビー方式のビルになりそうです。コアは北(図の右側)になると予想します。
ただのオフィスではなく、新たな価値を創造発信するイノベーション拠点が設けられるのも高評価。栄からベンチャーやスタートアップがどんどん育っていって欲しいです。
26階~36階は外資系高級ホテルです。中日新聞によれば三菱地所は既に一部ホテルと協議中で、合意でき次第発表するとのことです。なお三菱地所は中日ビルにもホテルをオープンしますが、客層などで棲み分けを図るとのことです。図にもラグジュアリーの表記があるため、超高級ホテルで間違いありません。
外資系高級ホテルの充実は名古屋に必須です。ただし明治屋リッツ・カールトン誘致の話もあるので、マリオット系列ではないかもしれません。ヒルトン系列ならコンラッド、ハイアット系列ならアンダーズかグランドハイアット、その他フォーシーズンズかシャングリ・ラあたりを期待したいです。
ミツコシマエヒロバスから見た夕景パースです。ランドマーク性の高い超高層ビルです。
今回の最優秀案となったのは三菱地所率いる企業連合です。他に日本郵政不動産、明治安田生命、中日新聞社が名を連ねています。気になるのはやはり明治安田生命。中日ビル北にビルを所有しています。
だいぶ前ですが、明治安田生命は不動産に注力するという記事が日経新聞に載っていました。10年間で3500億円を投資するとのことです。現在のビルは古く再開発はありえると思います。
次点となったのは住友商事率いる企業連合です。他には中部電力、名鉄不動産、名古屋テレビなど地元企業の名前が目に付きます。惜しくも落選してしまいましたが、講評でブリリアントカットのデザインがインパクトがあると評価されており、詳細が非常に気になるところです。
最下位となったのは積水ハウス、東宝の企業連合です。こちらは他2者と比べて結構評価が低めでしたが、それはそれで気になります。今回は最優秀案しか発表しないようなので、それ以外の案が日の目を見ることはないのでしょうが、やはり詳細は知りたいですね。
久屋大通公園を絡めたカットです。コメント欄でも既に議論されていましたが、その久屋大通公園の再整備を進めている三井不動産は今回入ってきませんでした。三越のほうに絡んでくる可能性がありそうです。
こうしてみると屋上緑化がいくつもあるのが確認できます。何箇所かは大名古屋ビルのスカイガーデンやグローバルゲートの庭園のように立ち入れることになるのでしょう。楽しみです。
街区北東の建物群は再開発に参加しないため敷地はL字ですが、映画館の配置を工夫するなどして、そのハンデをうまく克服したプランになっています。
スカイル前から見た様子です。低層部のファサードは格調高く、都心の一等地のビルに相応しい風格です。中央には大時計があり、新たなシンボリックな栄の顔になりそうです。
その上の屋根も特徴的です。軽やかな曲線で構成されるメッシュ上の屋根は、今まで名古屋になかった都市の新しい表情を作り出しています。
新ビル名称は未定ですが「SAKAE FABRIC TOWER」の文字が確認できます。新時代を感じさせるいい名前で、そのまま正式名称にしてもいいと思います。強いて言うなら、栄広場なのでタワーでなくスクエアのほうがいいかもしれませんね。
全体パースです。よく見ると最高部付近は斜めにカットされていて、南西角が一番高くなっているように見えます。
それから3階の屋上で先ほどのパースにはなかった映画フェス?が行われています。(大時計がなくなっていますが)
新ビル提案者への要望として、地域と連携しながら提案内容を着実に実現していくこと、広場空間や緑地空間の工夫、世界中の人が目的地となるような名古屋・栄らしい魅力的な施設や体験の創出、交流機能の市民利用を促進するための空間や仕掛けの導入、ナイトタイムエコノミーの賑わいに資する取り組み、の5点が挙げられています。
とにかくすごい計画が発表されました。これで栄は中日ビル、三越、栄広場と200級3棟が林立する超高層ビル街となります。しかも全てオフィス、ホテル、商業複合の主役級ビルです。発表される順にどんどん高くなっているのもすごいです。
栄に革命を起こす新たな超高層ビルは2026年完成、本当に楽しみですね!
コメント
この形と色、トップカメラと日生村瀬ビルが退かないなら
新ビルのデザインに取り込んでやろうという強メンタルを感じます
栄に200Mの超高層ビルキター!
栄の高層化凄いですね!
不景気で計画縮小なんて事はないですよね?
名古屋だけじゃなく世界的な問題だけど
コロナの影響で規模縮小や頓挫に
ならない事を祈ります。
単独事業ではありませんが、代表者が三菱地所なのが希望ですかね
リーマン不況の中でも、容積率1400%と可能な範囲のほぼ最大規模で、かつ計画を遅延する事もなく、大名古屋ビルヂングを建て替えてくれた
まあ、ここは名駅前ほどに強い立地ではありませんが
https://www.kentsu.co.jp/sp/webnews/view.asp?cd=200327300028&pub=1
栄角地の再開発 22年7月以降早期着工へ
「栄角地」(錦3丁目25番街区)の活用事業候補者の代表構成員である三菱地所は、今後の計画についての本紙の取材に答え〜
https://www.kentsu.co.jp/sp/webnews/view.asp?cd=200327300029&pub=1
大丸松坂屋百貨店( 東京都江東区木場2ノ18ノ11)は3月26日、名古屋市中区栄の一等地である「栄角地」(錦3丁目25番街区)について、三菱地所などと共同で開発を進めることを、あらためて発表
コロナショックを受けても、現時点で意欲は萎えていないようですね。善き哉
びっくりしました
内容よりも応募された企業みて、名古屋に興味をもってくれている東京企業は多いのだなと。しかも、名駅でなく栄で。
名駅西口開発では複数の企業が意欲を示していると住宅都市局が市議会で語っていましたが、かなり希望が持てるなあと嬉しくなります
ただ、もしここにリッツ・カールトンなどが入居したら、明治屋跡地がどうなるのかというところが心配です。
また、東山線は朝ラッシュ限界になるのでは…という不安もあります。
東山線キャパの対策として、未だ姿の見えないSRTの準備加速が必要に思います
都心外との往来は地下鉄に頼らざるを得ませんが、せめて都心間の旅客輸送は地下鉄からSRTへ、近いうちに一定量を移せる目処が立たないと
将来の輸送可能キャパシティを懸念して開発規模を抑制する、なんてケースもこれから栄で出て来るかもしれません
次点だった住商の案、景観ランドマーク性等では一番の評価だったが
どんあ案だったか気になる
ブリリアンカットって、どんなデザインだったんだろう
イメージ図だけでも公表してほしい
それから積水の案の圧倒的低評価も、いったいどんな提案だったんだろう?
http://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/cmsfiles/contents/0000125/125813/gijiyousi-hyoukakouhyou.pdf
ささしまの時なんかは、次点の案も公表されてたんですけどね。今回はどうなんでしょう。
次点というのは、ただの2番手、というものではなく、控えとも言える内容のものになりますからね。
もし住商がなく積水が2番手ならば、恐らく『次点なし』となっていたはずで、良かったです。
あと積水のはまあ、表には出てこないと思います。出ても次点まで、というケースが多いので。
積水さんには、千種駅の方を頑張ってもらえればいいかな。まだ土地持ってれば、の話ですが。
学生街ですが、彼らを惑わすシネコンとかを入居させてしまえばいい。JRに改札も新設してもらって。
凄い迫力ですね。期待を超える規模でびっくりです。これに触発されてオリエンタルビルも上方修正しないかなと。リニア開業前、楽しみが増えました!
今の明治安田のビル潰して中日ビルと一体開発まで含みかな。
だと思います。
勝手に連鎖再開発に仕立て上げたんだと思います。
三菱地所が来たのは正直驚きなんですが、新中日ビルでのテナントリーシングに良い感触を持っているのかも。名駅地区にはもう土地が残っていないので、栄地区で『三菱村』を作ってやろう、という感じかも知れません。
明治安田生命名古屋ビルは、このビルが完成する頃には、築50年を超えるビルになっており、更新が必要です。提案書の詳細では、そういった将来的な構想なども書かれているのかも知れません。
また久屋大通公園再整備において、北側地区の再整備事業では、三菱地所は三井不動産に敗れています。近く公募されるであろう南側の再整備においては、三菱地所の本気、全力の提案が見られるかも知れません。
一方、北側で勝った三井不動産は今回絡んできませんでした。既にツバを付けているところがあるから?財閥の繋がり、という単純なところだけを見れば、三越伊勢丹の事業には絡んできてもおかしくはない。
オリエンタルビルの事業に、事業協力者として資金面(保留床の取得)も含めて参画してくる、とか。
最後に、次点の住友グループ。
名鉄や中電などが入るなど、面白い構成。名鉄も、名駅以外への投資意欲があることが分かって良かった。名鉄としては、栄地区ではスカイル運営に関与しているが、連携(連鎖再開発)させたかったのだろうか?
明治安田生命名古屋ビル、単独だと敷地面積が狭くないですか?
お隣の日本キリスト教団のとこまで含めて開発したら200m級も狙えますが、その辺りはどうなんでしょう。
高さは別として、L字型の敷地なので、現状でも延床4万㎡近い、大規模ビルなんですよね。
角地がどうなるかは別として、緩和措置を活用すれば5万㎡辺りは普通にいけるかと。
宗教法人(のはず)なので、一緒に再開発しようとすると、どうなるんでしょうね?
明治安田生命名古屋ビルは少し前に大規模リニューアルをしていて、元々スペックも良いのでまだ競争力があります。旧耐震の建物ですが耐震補強してあり、それが故に立ち退きが難しいです。そして直近でも普通借で募集しているはずです。
所有者が生保という属性からすると、当面このまま維持する可能性のほうが高いと思います。2020年代後半に名駅~栄で大量供給が見込まれる中、あえてタイミングを合わせるメリットが薄いです。デベと生保は考え方が違いますので。ましてや5万㎡も供給してどうするんですか?今回の地所の計画で今後しばらくは栄でオフィス(と商業)はやりづらくなってしまったと考える人も多いと思います。名古屋の賃貸マーケットって足元の数字は確かに好調なんですが、これ以上のアップサイドが想像しづらいんですよね。そのあたりはリニア次第かもしれませんが。
すみません、否定的になってしまったんですが、この土地も開発すべきであることは同意です。ただ、周りが高層化するからこそ、規模を追うのではなく低層でもエッジの効いた計画にするほうが全体としては良いかもしれませんね。
おねがいしゃす
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44258250W9A420C1EA4000/
明治安田、不動産投資10年間で3500億円
2019/4/27 0:00
明治安田生命保険の根岸秋男社長は日本経済新聞の取材に応じ、今後10年間で不動産に3500億円を投資する考えを示した。同社の2018年度末時点の不動産の投資残高は約8600億円で、運用資産の約2%を占める。世界的な低金利環境が続くなか「オフィスのほか倉庫やホテルなどにも投資を広げ、安定した利回りを確保していく」と話した。
明治屋跡地には帝国ホテルなど、国内最高級ホテルブランドが入っても面白いかなって思います。
名古屋市民として、率直に嬉しい!
コロナの影響で名鉄の発表が遅れたが、リニアに向けて強気の再開発を期待したい!
36階で200mって本当ですか?
階高が高いのかしら?
シアターで高さ稼いでます
なるほどありがとうございます
どうせなら198とかじゃなくて200mにこだわって欲しいです
こだわってほしいですが、199.*とかになる可能性高いかもしれないですね…
名古屋は昔ながらの小規模なビルが乱立し権利関係が複雑なため大規模な再開発が進まないのが問題。行政も一体となって権利関係調整に動ける専門家集団を育てなければまた小規模なビルばかりとなってしまう。街並みを変えるには小規模なビルを複数等解体し超高層ビルにして歩道も大幅に拡張できれば、延床面積も極端に増加しなくて供給オーバーは抑えられると思う。
まじで楽しみだわ!名古屋がアメリカの大都市みたいになるがね!
ホテルのブランドは三菱地所が過去に誘致したものが参考になるかもしれませんね。
北東の小規模ビルは将来的に三菱地所が買収し建て替えて、低層階のデザインを合わせて見た目だけでも一体開発にしてくれたらうれしいです。
これ以上ないくらい素晴らしい案ですね!FABRICは地名の錦からきているのかな?映画館部分の外壁が簡素でのっぺりしたものでなく、毛糸を編み込んだような装飾になっているのが素敵です。低層部のガラスパネルが屏風のように取り付けられている部分はどことなく大名古屋ビルヂングに似ていますね。
ただ、パースではトップカメラなどは目立たないように描かれているのもあって、まるで飲み込まれたような感じになっていますが、欲を言えば街区一体で開発してほしいですね。
それにしても、栄の一画にこれから次々と超高層ビルができると思うと心が躍ります!!入居するホテルの情報も期待したいです^ ^
あと屋上の使い方が良ければ最高だね。
プールとまではいけないと思うけど木を植えて森のような公園でも作って欲しいね。
しかし相変わらずタイミングが悪いねぇ。
このコロナ騒ぎが伸びると計画縮小があるかも・・。
名駅のビル群も相応に縮小化した経緯があったからマジ心配ですよ。
錦三丁目25番街区の基本協定と土地売買契約書が締結されました。コロナ禍でスケジュールに影響がでるかもと思っていたので、スケジュール通りに進んでホッとしています。今後は22年7月以降に着工のための基本計画、基本設計、確認申請等が行われ、都市再生特別地区への指定も行われるものと見られます。
http://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/page/0000130534.html
https://www.j-front-retailing.com/_data/news/20200730.pdf%20.pdf
そろそろ事業代表者の三菱地所からも正式なアナウンスがあるかも知れません、その中でホテルや映画館に関する知らせも来て欲しいですが、インバウンドが完全に死んでる現在どのように誘致が進んでいるのかにはやはり不安があります。
常盤橋の話の後だと果たしてこのデザインで建つのでしょうか?
名古屋の此処もも大阪のうめきた2区ももしかしたら大化けするかもしれません。
名駅の壁ビルが延期ですし、どうせ規模縮小のガッカリプランとなるでしょう。
なので、超高層ビル好きの心の支えはこの「栄広場ビル」しかありません。
絶対に縮小せず、200mをキープして欲しいです。
このドラフトというデザイン会社の決算説明資料に別のイメージ図が有りました。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5070/ir_material_for_fiscal_ym/83302/00.pdf
低中層階がより詳しく描かれています。
もう一年音沙汰なし
名鉄のような弱腰企業の真似だけはしてほしくない。
規模縮小されないことを祈る。
事業候補者決定後、昨年7月末に名古屋市、大丸松坂屋は候補者と基本協定及び土地売買契約書を締結し、これを以って正式に事業化しました。現在は2022年着工に向けた設計期間です。公に発表されていないだけで計画は粛々と進んでいます。今年度中に入居ホテルやビル全体のコンセプトが公表されるかもしれません。現段階で規模縮小はないと思われます。
今まで栄は、高層ビルがないな~って思っていたけど200メートル級のビルがきーたーとこうふんしています。
しかもそれだけでは、ない!
あと2個の高層ビル150メートル級180メートル級が栄に建つらしいですよ。
たのしみー。