丸栄本館の解体状況 2019.10

栄を代表する百貨店だった丸栄は、徐々に売り上げ不振となり昨年6月に閉店。建物解体後は北側の国際ホテルなどと一体開発され、新たな商業施設として生まれ変わる予定ですが、地権者との合意が難航しているため、それまでのつなぎとして暫定施設が整備されます。

親会社である興和は昨年11月から丸栄本館の解体工事に着手しています。暫定施設は3階建て、来年末ごろの完成で、今年秋にも詳細が発表されるとのことです。

丸栄本館の解体状況 2019.8

前回から2か月ぶりの取材です。

建物の高さがさらに低くなりました。最初の頃に比べると半分強くらいになっています。

搬出入口を見ると向こう側の壁が見通せます。中心部分の建物はもうすでにかなり解体されているようです。

こちらもさらに視界がひらけてきました。左側の明治屋も解体が始まっているため、一時的に両側に空き地が出現します。

先日、丸栄が栄町ビルのテナントに対して明け渡しを求めるために提訴を行っていたことを、複数の機関が報じました。立ち退き補償などの交渉が折り合わなかったのは10のテナントで、丸栄が8月に訴えたそうです。

訴状では丸栄は適正な明け渡し料の用意もあると主張していますが、テナント側は明け渡し料が低すぎるなどと反論。丸栄と興和は「裁判中なので答えられない」とのことです。

既に情報提供・共有欄で議論いただいていますが、これはどちらが悪いか以前に裁判沙汰になってしまったこと自体が再開発に暗い影を落としていると言え、残念であるとともに、今後の興和再開発の行方を心配せざるを得ません。

中日新聞の記事では、テナントの方が補償の金額が問題で「都市開発そのものに反対しているわけではない」と述べていました。法廷闘争になればこういった再開発自体には前向きな人とまで関係をこじらせてしまう可能性もあります。

丸栄解体のときには、総菜販売業者など3社がテナント契約を一方的に解約され損害を受けたとして、賠償を求める訴訟を起こしています。このような経過を見ても丸栄の交渉のやり方にちょっと問題があるのでは、と思ってしまいます。

現実的には補償増額などで最終的には和解、国際ホテル解体となるのでしょうが、想定より長引くかもしれません。

跡地の暫定施設は今年の秋発表。予定通りならもうそろそろ情報があってもいい頃かと思います。

丸栄再開発は栄の求心力向上のための重要な鍵のひとつです。興和にはなんとかうまく進めてもらいたいですね。

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コメント

  1. 日野 より:

    これ訴訟にならずにすんだテナントの中で移転先が同じく一体開発予定のニューサカエビルの所があるんですよね、いずれ解体するつもりのビルに移転してもらう興和はどのようなスケジュールで再開発を進めていくのか疑問です。
    丸栄跡地の暫定ビルはかなり気になりますねえ、テナントも気になりますし、これで興和の背後にいるデベロッパーがどこなのか判るかもしれません。詳細発表は11月前半かなと思います。
    明治屋栄ビルは解体後すぐに新ビルのアナウンスが入り建設が始まっていくのか、また暫くはあそこら辺一帯が駐車場になるのかが気になります。
    現在サカエチカを歩いてみると西に行くにつれて人通りが明らかに減っていきます、ですからこの二件の再開発にはできるだけ早く良い方向に進んで欲しいです。