仙台遠征 東北一の大都市と日本三景観光

前回、中部国際空港のLCCターミナルをレポートしました。今回はそのまま仙台へ旅立ち、市内や日本三景である松島観光などをお伝えしていきます。

実際は1泊2日の行程でしたが、旅行編は凝縮して1つの記事にしました。再開発編、建築編も別途作成し、11月ごろ公開予定です。

仙台の空の玄関口は仙台空港です。美しいガラスのファサードと屋根の曲線が特徴的なターミナルビルです。

屋上には離発着する航空機を眺めることのできる小規模なデッキがありました。

ここから仙台市へ向かいます。仙台空港アクセス線は市内と空港を20分ほどで結ぶ路線、2両の単線ですが車両はきれいです。

到着しました!仙台駅周辺は地上レベルを自動車交通、2階を歩行者空間としており、広範囲にわたってデッキが整備されています。岐阜駅前のペデストリアンデッキを大きくしたようなイメージです。

仙台駅には東西通路が整備されています。その名も「杜の陽だまりガレリア」。1978年から供用開始していたものの老朽化が目立ってきた通路を改修、拡張し2013年に開業しました。

ガレリアとは美術館などで展示品を見る「回廊」の意味。ガラスのショーケースのような両サイドの商業施設や、開放的な天井とそこから射し込む日光が、ただの通路ではない洗練された回廊空間「ガレリア」を生み出します。

駅西口の様子です。仙台駅はこちらが表なので、名古屋駅で言えば東口に相当します。

多くの大都市が駅前繁華街とそこから少し離れた昔からの中心繁華街があるという構図ですが、仙台は駅前がそのまま繁華街となっている街です。また商業施設や高層ビルも都心部にぎゅっと集積しているため、駅周辺の景観は都会然としています。

ただし歓楽街は駅から少し離れた国分町のあたりが中心です。こちらはその方面へ伸びるアーケード。人通りが多く活気がありました。

広島の紙屋町でも非常に似た景色を見ることができます。よかったら比べてみてください。

広島遠征前編 市内観光

都市規模が近い広島と仙台。この2都市をゆっくり取材するのが念願で、それが今年達成できたのでよかったのですが、どちらも甲乙つけがたくいい街だと思いました。

仙台の別名は「杜の都」です。多くの通りでたくさんの植樹がなされ、メインストリートではその名前に恥じない「杜」になっています。

歴史趣味的に見れば(私の疎い分野ですが・・・)伊達政宗が有名です。青葉山の城跡付近には馬にまたがる勇壮な伊達政宗の像があります。

そこからは仙台市街地を一望できます。都心に立ち並ぶ高層ビルについては再開発編で詳しく紹介したいと思います。

ここからは日本三景である松島をご紹介していきます。仙台市内から松島は電車で40分ほど。最寄り駅は松島海岸駅で、降りればすぐに観光地に着きます。

松島は湾内の300近くある諸島の総称です。その景色は非常に美しく、松尾芭蕉はあまりに美しい松島を見て何も言葉が出ず「松島やああ松島や松島や」と詠んだという逸話が残っているほどです。(諸説あります)

その美しい景色を見るにはやはり遊覧船です。さまざまな船や遊覧コースがありますが、初めて行く場合は湾内一周コースがおすすめです。

写真は遊覧船とその後ろに見えているのは土産物や旅館です。実際に乗った船は2階建てのもう少し大きな船です。当日予約なしで乗れます。

写真は仁王島です。松島の中で最も有名な岩礁のひとつです。自然による浸食作用で仁王像が葉巻をくわえて座っているような不思議な形になったようです。

美しいばかりでなく、自然の荒々しい岩肌も見ることができました。

ちなみに船はデッキにいると結構水しぶきが飛んできます。でも景色が見たいのと写真が撮りたいのでほとんど室内には行きませんでした。

松島は2011年の震災でも大きな被害を受けませんでした。湾内の小さな島々が津波の衝撃を和らげたからだそうです。地元の人にとっては松島は命を守ってくれた特別な存在なのでしょうね。息を飲む美しい景色を見ながらそんなことを考えました。

いかがでしょうか。東北一の大都会とそこからわずか40分ほどの場所にある日本三景。仙台や松島はとても良いところでした。

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