巨大化する梅田 勢いづく再開発

ついに広島駅ビルの建て替えが判明しました。商業、シネコン、ホテルなどからなる延床11万平米の巨大ビルで、高層部は20階・100mにも達します。個人的に広島駅ビルはかなり注目していたプロジェクトなので、今回の発表を待ちわびていました。そして、待ちわびた甲斐があったなあと思う内容でした。本当に良かったです。

さて、いきなり広島の話をしてしまいました(広島は5月に特集予定)が、今回は大阪編です。先日、1年ぶりに大阪に行ってきました。今回は梅田の再開発をまとめたいと思います。

実は今回は友人と4人で行きました。そのため1人で行く遠征と違いビルばかり見ている訳には行きません。しかし西日本で最もダイナミックな変化を遂げつつある梅田ははずせない!ということで、2時間ほど再開発ウォッチに付き合ってもらいました(笑)

なお、去年は大阪編3連続でお伝えしましたが、今回はこれ限りです。難波も行ったのですが、当日は雨がひどく撮影どころではなくなってきたので、写真はほとんどありません。

まずは大阪駅前の超一等地の再開発を阪急のオフィスロビーから。ここで進んでいるのは阪神百貨店の建て替えプロジェクトです。建設されるビルは巨大な低層部を擁する38階・188.9mの規模で、その大きさから工事は2期に分かれて施工されています。

1期として完成したのがこちらの阪神百貨店です。かなりのボリュームですが、特徴的なファサードが都会感と上質な雰囲気を醸し出し、単調な感じはしません。夜になると縦のマリオンから建物の光がもれ出し都会のきらめきを演出します。

また、ここは規制緩和によって可能となった道路上空にビルを建設する手法が取られています。大阪では他に心斎橋の大丸百貨店でも同じ手法が採用されています。

しかしこれはまだ1期。真打は1枚目写真中央に建ち上がってくる2期です。新ビルは大阪梅田ツインタワーズ・サウスと呼ばれ、この写真の撮影場所である阪急梅田ビル(大阪梅田ツインタワーズ・ノース)と双璧を成す巨大ビルになります。この2棟の超高層ビルは周囲と比べても圧倒的な規模で、完成すれば大都会梅田に相応しい威容を誇ることでしょう。

引用阪急阪神HDプレスリリース

こちらが完成予想図です。2期を合わせた延床は25万平米にも上ります。(JRゲートタワーとほぼ同じ)

大阪駅の南側は一面ガラスカーテンウォールの超高層は意外に少なく、かなり目立つ存在になりそうです。

2階レベルからパースと同じ方向から撮影した様子です。といってもここからでは通常の画角では入りきらないほど巨大です。今見えているタワークレーンは解体用のもので、今後基礎工事が始まれば撤去されるものと思われます。その後は躯体が建ち上がってくるため、DTタワーなど後ろのビル群が見えているこの景色は期間限定です。

再び阪急梅田のロビーから。今度は南西方面を見ます。右下で行われているのは地下道の拡張工事です。

やや右には梅田三丁目計画(38階・188m)があります。これは中央郵便局の再開発で、東京や名古屋のように郵便局が超一等地を押さえていることを生かした、超高層複合オフィスビルの計画です。先述した2都市はJPタワーとして竣工しましたが、大阪は足踏み状態で、長年土地が暫定利用されていした。しかし勢いに乗っている大阪のことですから、今年夏くらいには動きが出てくるかもしれません。

再び阪急梅田のロビーから。今度は南東方面を見ます。

中央やや下で進むのが梅田曽根崎計画(56階・191.675m)です。住友不動産による高級賃貸タワマンで、大阪で初めてラ・トゥールシリーズが進出します。

引用大阪市環境アセスメント(仮称)梅田曽根崎計画

先述した2つのプロジェクトに負けないボリュームです。タワマンとしても大阪市内有数の規模で、ザ・パークハウス中之島やひびきの街サンクタスタワーに匹敵します。

引用アパグループ ニュースリリース

その南にはアパホテルが31階・110m(高さ推定)のタワーを建設します。これはつい先日明らかになったプロジェクトです。部屋数はおよそ1500室。アパは既に御堂筋本町で高層ホテルを建設していますが、さらに攻勢をかけてきました。

北側で進むのはヨドバシ梅田タワー(35階・149.9m)です。建設が佳境に差し掛かってきました。大阪駅では南も北もホテルの大量供給が進みます。

右には中津のタワマン街が見えています。少し前まで「街」というほどではなかったのですが、ここ最近の建設ラッシュで一気に密度が増してきました。

その中で最大となるのがブランズタワー梅田North(50階・168.44m)です。こちらも建設が佳境です。

ノースゲートビルから。新梅田シティ方面も建設の動きが盛んです。左端に見えているタワークレーンはグランドメゾン新梅田タワー(51階・178m)のもの。こちらもかなり巨大なタワマンです。

ハルカスや新中日ビルのように上層部に向かって細くなっています。タワマンでこういう形は珍しい気がします。中間階に屋上庭園が設置されるのでしょうか。

引用都市再生機構(UR)プレスリリース(PDFファイル、リンク切れ)

そして手前の広大な土地は梅田再開発の総決算うめきた2期です。17haもの敷地に複数の超高層ビルや広場、水辺などが整備され、それらは新駅で大阪駅と結ばれます。グランフロントのようにビルを並べるだけでなく、敷地の広い範囲に水と緑が贅沢に配置される点が特徴で、まさに近未来都市の誕生となります。

梅田は果てしない進化を遂げています。うめきた2期が完成する頃には一体どうなっているのでしょうか。なかなか想像がつきませんが本当に楽しみです。

ということで進化し続ける梅田の特集でした。今回の大阪編はこれだけですがまた近いうちに取材できたらと思います。

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コメント

  1. 元名古屋人 より:

    大阪は毎週仕事で行ってますが、梅田以外も再開発が旺盛で恐ろしいくらいの勢いを感じます。巨大化する高層ビルだけでなく鉄道網の新線、延伸整備も同時進行で行われ、梅田再開発の総決算うめきた2期が完成する頃には日本の二大極化が益々明確となるでしょう。
    これにまだリニア大阪延伸も控えており5年前の大阪とか別物のようです。流石、大阪府知事と市長の強固なタッグを組み、経団連を巻き込みあらゆる案件を具現化させてます。

    それにいきかえ名古屋は知事と幼稚な張り合いをし、唯一の名古屋城再建すら頓挫状態。最近では市議報酬を下げる事に躍起となる状態。知事との公約進捗を見れば明らかです。既に老害であり、なんでも民間に丸投げし議会勢力のせいにし実行力すらない。大阪のような本当に街の発展に尽力できる市長に出てきて欲しいものですが・・・。

  2. みそたま より:

    単純に大阪は開発できる需要があるから
    どんどん話が進んでいくだけなので
    名古屋がスピード遅いのは必然
    同じように事は進まないのは当然です

    • 匿名 より:

      需要だけの問題ではない。
      スピード感が無いのは、福岡市長や大阪市長のように
      率先して再開発の旗振り役を担っているからである。
      名古屋市長のように、他人任せや自分の公約だけに邁進している
      人物とはレベル差は一目瞭然。邁進と言ったが、成果は全く無いが。
      又、名古屋も十分需要はある。実際、リニア関連で駅西再開発と名鉄を含めた再開発事業費に各2000億を計上するレベル=需要に値するだろう。

  3. 名無しさん より:

    河村市長「再開発?高層ビル?そんなの東京大阪に腐るほどあるがね。とろくさい。名古屋に必要なのは高いビルよりも名古屋城再建などの名古屋文化の維持発展だがね」
    あの市長、本気でこういう考えしてそう。

    • 名古屋出身大阪住 より:

      それはどうでしょう。石原と橋下が組んだときに減税日本も合流しようとしたり、1000mビルとか言っちゃうのを見ると、
      東京・大阪に並びたい、張り合いたい、高層ビル建てたいって言う気持ちは強そうですが。

      私自身大阪に住んでますが確かに勢いはすごい!
      万博のおかげで経済も好調の兆しがありますし、名古屋出身としては嫉妬しちゃいますね。

      • 匿名 より:

        仰る通りですが、なんせあの市長は口ばかりですからね。
        空気や水面下のネゴシエイトが下手くそで。
        最近ではIR誘致を三重の市長の了解を得ずに発表し、失笑されてましたよね。市展示場建設でも東邦ガスと関係を拗らせ知事とも。
        精々、AKB総選挙を名古屋で開催させたくらいのレベルしか無理でしょうね。残念ですが。
        大村知事がセントレア空港島西の埋め立てと並行して第二滑走路建設を推進予定と発表しましたが、市長とは案件レベルが違い過ぎる。

      • みそたま より:

        市長が言ってるだけで
        市場はそう思ってはいないし
        東京も大阪も市場が大きいからいろいろ事が進む
        名古屋はそんなに大きくは無いのだから
        名古屋成のペースで進めていけばいいと思います。
        張り合う必要はないので嫉妬も無いです。

  4. 匿名 より:

    開発の量は圧巻ですが、うめきた2期を含めてもホテルとマンションの比率が高く、オフィスと商業施設が少ないのは気になりますね。
    インバウンド主導で驚異的な景気回復を果たしている最中とはいえ、西日本最大級のビジネス拠点である梅田の多くの一等地を、この方向性で埋めてしまっていいのかな、と少々。
    いざとなれば、うめきた2期の公園部分に何かしら追加で建てる事も可能ではありましょうが。

    • 家康 より:

      大阪の第1のビジネス拠点は御堂筋、中ノ島、淀屋橋などであり、今後建て替えも一気に進む可能性が高いと思われます。デベロッパーも当然計算済みで梅田だけにオフィスを集中させられないだけでしょう。将来は新大阪の再開発もありますしね。東京や大阪と張り合うのではなく、みそたまさんの仰る通り、名古屋は名古屋なりに堅実にやっていけばいいのです。市長も市役所もそれなりに充分頑張っていると思います。