2018年の名古屋 10大ニュースで振り返る

今年も残すところあとわずかとなってきました。正直年末はかなり忙しかったですが、再開発ネタが多く、2日に1回の更新ペースを続けることが出来ました。個人的な事情ですが年明けはさらに忙しくなります。ただ記事のストックが消化できていないので、2日に1回の更新ペースは続けていこうかと思います。

さて今回は年末の締めくくりの恒例企画、名古屋の再開発の動きを10大ニュースで振り返ります。今年もいろいろありましたが特にインパクトが大きいと思われるものを管理人の独断と偏見で選出しました。時系列順になっています。

①広小路クロスタワーが開業、隣接する旧東海銀行本店ビル建て替えは10階建て

今年はこのニュースから始まりました。年始予想で30階・150mなどと言って個人的にかなり期待していた旧東海銀行本店ビルですが、2月のクロスタワー詳細発表と同時に、建て替え後は10階になることが判明。単独開発でも広い敷地が確保できる都心の一等地でこの程度の開発しか行われないというのは残念でした。

今は解体が始まったばかりなので、計画変更は不可能ではないと思います。まあ無理だと思いますが。今後はせめてファサードを工夫する、1階に話題性のある店舗を誘致するなど、広小路の賑わい創出を考えてもらいたいです。

②名古屋城関連の動き（金シャチ横丁開業、天守閣閉鎖、本丸御殿完成）

3月末、金シャチ横丁が開業しました。観光客は多いものの飲食店舗が殆ど無いため滞在時間が短くなりがちな名古屋城でしたが、金シャチ横丁の誕生で新たな付加価値が生まれました。

5月の大型連休後には木造復元計画のため天守閣が閉鎖。しかしその後は石垣調査などの問題で進捗は大幅に遅れています。

6月には本丸御殿の第3期、上洛殿が完成し、10年整備が続いていた本丸御殿は完成形となりました。金シャチ横丁と共に天守閣不在の名古屋城を盛り上げていくことが期待されています。

③御園座新劇場が開業、5年ぶりの伏見の地へ戻り大盛況

4月1日、御園座新劇場が開業しました。伏見の地で公演が行われたのは5年ぶりのことでした。歌舞伎以外にもさまざまなプログラムが組まれ、新劇場は大盛況。14年ぶりに黒字を計上したといううれしいニュースも入ってきました。

御園座タワーは圧倒的なランドマークとして伏見の地に君臨しています。名古屋三座を成す中日劇場と名鉄ホールが閉鎖してしまったということもあり、復活した御園座には「芸どころ名古屋」の拠点として末永く頑張って欲しいと思います。

④ジブリパーク全体構想が判明、5つのエリアでジブリの世界を再現

昨年動き出したジブリパーク構想の詳細が明らかになりました。耳をすませばの世界観を再現する「青春の丘」、展示や屋内遊具を設置する「ジブリの大倉庫」、トトロの原風景を体験できる「どんどこ森」など、5つのエリアが整備されます。

年末にはこの3エリアが2022年秋開業であることが判明。残る2エリア（もののけの里、魔女の谷）についてはその1年後の開業を見込んでいます。非常に楽しみです。

⑤ららぽーと名古屋みなとアクルスが開業、キッザニアも正式決定

9月末、名古屋初となるららぽーとが開業しました。蔦谷書店など話題の店舗も集まって大盛況。また、ららぽーとの開業と同時にみなとアクルスはまちびらきを迎えました。

さらに建設が噂されていたキッザニアが正式決定。みなとアクルス第2期の目玉として期待されています。2020年度内に開業を目指すとのことなので、来年の早い段階で動きがあることでしょう。

⑥旧住友商事ビル建て替え、NTT都市開発主導で20階建て高層ビルに

10月上旬、旧住友商事ビルの建て替えについて、NTT都市開発は20階建ての高層オフィスビルの建設を目指すと明らかにしました。

正直これは予想外でした。ここはそこそこ大きい敷地で跡地利用が気になっていましたが、ここまでいい内容になるとは思っていませんでした。久屋大通公園やテレビ塔はリニューアルされることが決まっているので、それらと連携して上質な建物になることを期待したいです。

⑦眠り続けていた栄公園再開発が始動、大丸松坂屋が高層ビルを計画

10月上旬、栄公園の再開発が突如始動。大丸松坂屋と名古屋市が共同開発し、高級ホテルや広場を備えたシンボリックな高層ビルの建設を目指すことが明らかになりました。

こちらはさらに予想外でした。栄公園は諦めていたというより、塩漬けになっているこの風景をある意味当たり前に感じていました。なので構想が持ち上がったときは感慨深いものがありました。

ここのインパクトが大きすぎて忘れがちですが、西側にも2020年秋ごろに大丸松坂屋の商業施設が完成します。来年から本格着工とのことなのでこちらも期待したいです。

⑧中部国際空港関連の動き（LCCターミナル着工、Flight of Dreams開業）

10月上旬、Flight of Dreamsが開業しました。ボーイング787の展示をメインとした商業施設で、プロジェクションマッピングやシアトルの街並みなど、クオリティの高い内容に仕上がっています。

空港島内では来年開業予定の愛知県国際展示場やLCCターミナルの建設も進められています。最近のセントレアは新規就航の動きがかなり活発化していて、相乗効果による利用客増加も望めます。今後の空港の動きにますます期待です。

⑨中日ビル建て替えが判明、31階170mの超高層ビルに

12月上旬、中日ビルの建て替えが31階・170mの超高層ビルになると判明しました。

これはもう本当に良かったです。中日ビルがしょぼいと他の栄再開発もしょぼくなっていった可能性があります。これで栄の再開発を引っ張る強力なリーダーが誕生したと言っても過言ではなく、他ビルの計画にもいい影響を及ぼすことが期待できます。

下旬にはフロア構成が判明。3階まで商業、4階から22階がオフィス、23階から31階がホテル、6階の一部がホールです。今後に期待したいです。

⑩名駅再整備に2000億円、飛翔は撤去、西口には高層ビル2棟を建設

栄で再開発計画が相次ぐ中、名駅も負けてはいられません。リニアに向けた駅前再整備は飛翔撤去や広場拡大など予想以上に大胆で、名古屋市もようやく本気になってきたのが実感できました。あとはスピード感を持って進めてくれるのみです。

また駅西には高層ビル2棟を建設するという予想外のニュースも入ってきました。今後の情報を待ちたいと思います。

今年は旧東海銀行の残念なニュースから始まり、三井ビル北館も結局そのまま着工するなど、上半期はいくつかの新規開業を除けば閉塞感が漂っていたように思えます。しかし下半期はその閉塞感を打ち破るかのように次々と明るいニュースが飛び込んできました。特に栄の話題が多かったのが印象的です。旧住友商事ビルは予想外にいい内容、栄公園の再開発も動き出し、極めつけは中日ビルでした。

一方で名鉄新ビルや丸栄の詳細は全く明らかになりませんでした。これらはそれぞれ名駅と栄の将来を占うきわめて重要な案件です。来年こそ新情報を期待したいと思います。

今は年末の寒波が流れ込んでいるようです。みなさま体調を崩さないようお気をつけ下さい。最後に今年一年当ブログをご覧いただいてありがとうございました。よいお年をお迎えください。