第2・第5堀内ビル跡地と名古屋ビル東館の動向

12月に入りました。今年はまだそれほど寒くありません。取材する側としてはその方がいいですね。

今回は名古屋駅東側のいくつかの動きをまとめていきたいと思います。11月下旬には柳橋市場についても動きがありました。後半で触れたいと思います。

第5堀内ビルの解体完了 名古屋ビル東館も解体

前回この界隈を取材したのはほぼ半年前です。結構経っていました。

まずは桜通沿いの第2堀内ビルと第5堀内ビル。先行して解体された第2堀内ビルに続き第5堀内ビルの解体も完了し、跡地は現在駐車場になっています。同じ堀内家が所有しているため、跡地は当然一体開発と思われます。

大通りに面した好立地のため、いつまでも駐車場のままというのは問題です。敷地の広さを考えると、現実的には10階くらいのオフィス、または15階くらいのホテルあたりでしょうか。あまりしょぼいものが出来ても残念なので、しっかり検討してもらいたいです。

続いて名古屋ビル東館。こちらも解体が進み、元の半分くらいの高さになってきました。跡地利用は不明ですが、敷地的には先ほどの堀内ビルと同じような規模になりそうです。

ただ、奥にくっつくようにして建っている第二埼玉ビルと一体開発できれば、そこそこ大きな敷地が確保できます。どちらも百尺規制の古いビルです。この機会に一体的に建て替えるのを検討して欲しいです。しかし第二埼玉ビルのテナントを確認したところ、かなりギッシリ入っているようです。よって今のところ一体で開発するという意志はないと思われます。

さて、11月下旬に柳橋中央市場の中央水産ビルについて、所有者が売却を検討していることが明らかになりました。中央水産ビルは市場の中核施設で、鮮魚の卸売業者など約70店舗が入居しています。完成は1965年。ビル老朽化に伴い、耐震化や建て替え、移転が検討されてきましたが、今のところ結論がまとまっていないようです。

選択肢の中には、ビルを売却して業者の補償に当てる案もあるようです。この場合、売却は中央水産ビルだけでなく、周辺の駐車場や冷蔵ビルも対象となり、売却額は合計で200億円にも上るようです。

柳橋中央市場のビルはどれも老朽化しており、建て替えはほぼ不可避でしょう。名古屋駅から徒歩5分程度の場所にこうした市場があるというのはなかなか面白いことだと思うので、売却後に出来る新ビルに再び市場の機能を入れたり、食のテーマパークのような商業施設があるといいと思います。

周辺のビルは全て売却なのか、どのくらいの敷地になるのかは分かっていないため、新ビルの規模についてはなんとも言えません。ただ名古屋駅から徒歩5分という好立地なので、ある程度まとまったオフィス供給が望ましいといえます。

業者の組合は12月初旬にも臨時総会を行い、売却について採決するようです。詳しい情報が出てきたら改めて記事にしたいと思います。

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コメント

  1. 県外名古屋生人 より:

    いっそのこと堀内ビルも名古屋ビルディングも東和不動産が買っちゃえばいいのになあ

  2. 匿名 より:

    堀内、名古屋ビルに関しては、桜通りに面した一等地なので、オフィス+ホテルが理想ですが敷地面積が狭い為、大型高層ビルは難しいかと思います。オフィス需要に供給が追い付いていないので、オフィスビルと考えるのが妥当でしょうか。ビジネスホテルは勘弁して欲しいものです。

    柳橋に関しては、新駅建設予定と名古屋駅近隣という好立地で有る為、建物次第では、観光客やビジジネスマン誘致が出来、人の導線がより活発化する可能性もあります。只、市場内の為、高層インテリジェンスビルを建設すると廻りの雰囲気と上手く融合出来ないような気もします。建設するとすれば、低層階はグルメ館のような飲食テナントに特化した複合ビルにするのは如何でしょうか。
    12/4に組合結論が出るようですが、建替え費用を考えると売却の可能性はかなり高いのかなと思います。後は堀川沿いの電柱の地中化と、再開発をして欲しいですね。