名古屋城木造復元 2022年完成は絶望的?

先日の名古屋まつりの日、恒例の名古屋城無料開放が行われました。絶好のお出かけ日和だったので、私も行ってきました。たぶん名古屋城へ行ったのは数年ぶりです。

当日は無料開放とあって大勢の人で賑わっていました。外国人の観光客も大勢来ていてインバウンドを実感しました。

ご存知の通り名古屋城は木造復元計画が進んでいて、石垣の調査が始まっています。このように巨大な足場が組まれ、いよいよ工事が始まるような雰囲気です。

しかし実際は着工とは程遠い状況です。木造復元に取り掛かるには、文化財保護の計画を申請し、文化庁の許可を得る必要があります。そして計画申請のためには、市が設置した有識者会議での合意を得ることが条件となっています。

しかし市のお粗末な計画に有識者委員は反発。石垣の保全に関する有識者会議での合意は得られそうにない状況です。河村市長は2022年完成にこだわっていますが、このまま膠着が続いた場合、名古屋城木造復元は事実上頓挫ということになります。

また最近になって、現存の天守を耐震改修して維持することを求める住民団体が、木造復元計画の中止を求めて住民監査請求を始めました。木造化は許容するもののエレベーターの設置を求める団体も活動中です。

完成に向けての課題は山積しています。まあこの様子では2022年の完成は確実に無理ですね。

内部に入ることのできない天守閣に変わって人気を集めているのが本丸御殿です。今年6月、工事エリアが全て完成し、完全公開されました。

当日は入場待ちの列が数百メートルにわたって連なっていました。私も一目見たかったのですが、中に入るのに1時間以上かかると言われてあきらめました・・・

本丸御殿と天守閣です。冒頭にも書きましたが、外国人観光客が多かったのが印象的でした。中韓系から欧米人までいろいろな国から来ているという感じです。関西などと比べれば大したことないのでしょうが、この地方にもインバウンドの波が来ていることが実感できました。

おまけです。金シャチ横丁の宗春ゾーン北側(市役所駅7番出口付近)にオブジェクトが登場していました。

個人的にはなんだかこれを思い出しました。今年始めに特集した神戸編(メリケンパーク)で紹介した写真です。

名古屋は神戸ほどお洒落な都市ではありませんが「@NAGOYA」の前で記念撮影している人は結構いました。その中には外国人とおぼしき人も。デザインも悪くないですし、新たなフォトスポットとして人気が出るかもしれません。個人的にはこの取り組みは評価したいです。

名古屋城木造復元は前途多難です。木造化の是非やエレベーター問題に関して私の思うところもあるので、いずれか考察記事を書きたいと思います。

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コメント

  1. 名古屋出身大阪住 より:

    金シャチ横丁は繁盛してましたか?
    まあ当日は祭りなので賑わってないとダメでしょうが、普段はどんな感じなんでしょうか
    二期工事もあるみたいですが、、、

    • 匿名 より:

      大阪はJO-TERRACEがありますね。
      たこやきからイタリアン、フレンチダイニングまであり面白そうです。
      二期工事では、飲食というより物販がメインという噂を聞きましたが。
      詳細は掴んでいません。

      • 名古屋出身大阪住 より:

        情報ありがとうございます
        大阪城はここ最近とても賑やかになりましたね
        テラスも洗練されててかっこいいですし、他にもイベント等いろいろあって丸一日過ごせます

        一方、名古屋城は大阪でいうところのJO-TERRCEに該当するのが金シャチ横丁でしょう
        こういった施設により滞在時間が長くなり観光客の満足度があがるのは良いことですが、現状金シャチ横丁は食事をすれば終わりなので、名古屋城エリア全体の魅力アップに繋がる整備が必要でしょう

        例えば、記事にあるオブジェはおしゃれで評価できますが、置いてあるところが地味というか芋くさいというか、、、
        このオブジェを引き立たせるにはオブジェの周辺や背景をもっと綺麗にする必要があると思います

        このように、横丁、本丸御殿、オブジェ等、単発で設置するのではなくこれらが相互に活きるよう全体的な開発を期待します

        • 匿名 より:

          オブジェに関しては仰る通りです。名古屋市長がインスタ映えすると言っている銅像を建てなかっただけでも評価に値します。又、設置担当者のセンスの無さに失笑してしまいます。まして、期間限定と言えども海鮮市場BEER&BBQが有るのもどうかと思います。せっかくの義直ゾーンの雰囲気が台無しです。

          今後、県体育館の名城公園への移築や、横丁の二期工事が有り変化していくと思いますが、整合させ総合的に魅せるという術が未熟というか洗練さに欠け、来場者の回遊性が著しく悪いと思います。

  2. 鷲津砦 より:

    名古屋まつりではオアシス21のイベントを観て来ました。尾張職人展が面白く、外国人観光客受けしそうな内容でもありましたが、こちらに外人さんはさほど多くありませんでした。
    こういうイベントは、もっと活発に情報発信しても良いかもしれませんね

  3. 匿名 より:

    名古屋の情報発信力の下手さには呆れかえります。
    愛知デスティネーションキャンペーンを年内行っているみたいですが、インバウンドを意識していたら、英文注釈をつけるべきだと思います。

    又、愛知県という枠でなく、東海三県でキャンペーンを定期的に継続すべきかと思います。越境すると問題があると言われますが、そんな陳腐な問題で中途半端なPR活動をするより、昔あった昇竜道キャンペーンを定期的に行なったほうがアピール効果はあると思います。但し、定期継続が鍵かと思います。

  4. 元名古屋人 より:

    アンチではありませんが、名古屋城木造復元 2022年完成は絶望的だと思います。文化庁への文化財保護の計画を申請も、石垣の保全・改修問題やエレベーター設置問題、木造復元計画の中止を求めての住民監査請求等の問題山積で10月の申請見送りとなりました。
    新愛知県国際展示場の時と同じですね。問題の対策を放置し、施工ばかりを急ぐ名古屋行政は学習能力が弱いとしか言いようが無いです。

    個人的にも名古屋城の木造復元計画は、それほど重要かつ優先させる案件ではないと思っています。逆に耐震工事と石垣保全を迅速かつ厳守厳密に行なって頂けたら拘りません。
    確かにコンクリートの城は、他県の城とは見劣りする事は否めませんが、名古屋近郊には犬山城や清州城等もあります。プラス本丸御殿や金シャチ横丁も完成した事で、昔のような名古屋城一辺倒ではないという事です。2022年にはジブリパークの第一期竣工やレゴランドジャパンの拡張?、テレビ塔や久屋公園の改修工事等も終了しており話題には尽きません。

    逆にこのまま頓挫延期期間が長くなり、観光客を含めた来場者が城内に入場出来ない期間が長くなるほうが問題かと思われます。何一つ実績を残していない市長の肝いり案件の割には、全てがお粗末です。

  5. ごごご より:

    住民団体 バリアフリー団体。別に悪い事ではないですが、◎◎党、左向きな人の匂いがするのは私だけ?

    • 匿名 より:

      ◎◎党、左向きな人の匂いと言うか、只単に名古屋行政の段取りと計画性の無さ、そして関係各所への気配りを含めたビジネス連携が愚策で怠慢であっただけでしょう。毎度の事ですが・・・