中日新聞に興和の再開発方針についての記事が載りました。丸栄は以前から再開発の話がありましたが、今回初めて明確な年度目標などが示されました。記事を簡単に要約すると次のような感じです。
①丸栄については閉館し、跡地に商業施設を建設、2020年までに営業を始める。新施設の業態はデパートではない。丸栄の名を残すかは未定。
②丸栄の北側の街区は、既に興和が取得している栄町ビル、ニューサカエビルについては2020年までに解体する。その後、街区一帯で再開発する。
③これらの投資額は2000億円規模。東京ミッドタウンのような施設を目指す。
丸栄は創業から400年を数える老舗企業です。しかし近年は営業不振で売上額は年々減少、このままではジリ貧なことから大幅な業態転換を迫られていました。今の時代、デパートは巨艦店型(JR名古屋髙島屋など)か専門店型(ラシックなど)のどちらかで、地方資本の中途半端な規模の店は生き残れません。
普通に考えれば、丸栄の跡地は専門店型の商業施設になると思われます。ただ「丸栄」と言う名前は何らかの形で残してほしいですね。
2020年までに営業開始予定というのはスケジュール的には割と厳しいです。早々に店を閉め解体工事を始めなければ間に合いません。規模もそこまで大きなものにはならないでしょう。
こちらは丸栄の北側の街区です。写真は名古屋国際ホテルなどが入る栄町ビル。完成してからすでに半世紀以上が経過しています。他にもこの街区はニューサカエビルや安藤証券などが含まれます。
中日新聞の記事を見ると、再開発予定の街区の中で興和が取得できていないのは安藤証券だけとわかります。ということは、ここさえクリアできればかなりの大型開発が可能ではないでしょうか。貴重な街区一体開発のチャンスです。これを逃さない手はありません。
そして気になる規模ですが、私は複合ビルで40階・200m級も十分ありえると思っています。2000億円を投資して東京ミッドタウンのような施設を作ると言っているのですから、期待せずにはいられません。
年内にも詳細情報が出るようです。続報を待ちたいと思います。
コメント
丸栄跡地再開発は栄エリアでは一番の大きな案件だと思います。再開発費2000億とは名鉄と同様ですが暫定施設の建設費も含めてみても、規模の大きさが分かります。ミッドタウンは六本木界隈でもかなり目立つ施設です。あのような建物が栄に建設されるとは・・・中日ビルもかなり高層ビルになるようですからバランス的には良いですね、広小路がなり活性化され、この勢いで松坂屋が何十年も塩漬けにしている三越前の土地を再開発してくれたら最高なんですけどね。丸栄跡地はGINZASIXのような専門店ビルになると思いますが国際ホテル側がかなり期待したいですね。安藤証券が等価交換に応じてくれれば一気に再開発は進むんですけどね。あと、スカイル(メルサ)や明治屋ビル及び隣接するパーキングも一気に再開発して欲しいですね。栄はコインパーキングが多すぎる。ちなみに個人的には丸栄という名前や芸術艇施設を理由に保存等は必要ないと思ってます。設備が新しくなるのであれば固執する必要は全くないと思います。