リニア名古屋駅地上部の利用方法は?駅東編

10年後の開業が予定されているリニア中央新幹線。それに伴い名古屋駅では開削工法による工事が進められる予定です。今回はそんな駅の東側の状況をまとめました。

大名古屋ビルの2つ北側の街区では「名駅キヨスクビル」の解体工事が行われています。リニアの工事に向けての解体第一号と思われます。敷地すぐ隣には称名寺という寺がありますが、これもいずれ移転を迫られることになるのでしょうか。

その他で特段解体をしている物件はありませんが、大名古屋ビルヂングの工事事務所があった場所は駐車場になるなど、リニアの工事に備えて空き地が徐々に増えつつあります。今後もその流れが続くでしょう。

と思ったのですが、その駐車場の北側にこんな看板を見つけました。

なんと「建築計画の概要」が掲示されています。どうやら9階建ての飲食店ビルのよう。どういうことでしょうか?

ここで先日、住宅都市局が発表したリニア開業後の土地利用の想定図を見てみます。

引用名古屋市住宅都市局 リニア駅周辺のまちづくりの方向性

報道ではリニア駅上部は公園にすると伝えられていましたが、これを見るとその部分は思ったより小さく、今回の新しい飲食店ビルはリニア開業後もそのまま残る可能性があります。

そしてもう1つ気になっていたのが新明小跡地です。先ほどの資料を見ると土地を区切って「リニア事業の代替地としての活用など」とありますが、ここを一体で開発しない手はないでしょう。都心部においてこれだけのまとまった土地はなかなかありません。商業施設やオフィス、ホテルなど都心に必要な機能をまとめて土地の高度利用を図るべきではないでしょうか。

私は普段から、名駅界隈にはゆっくり落ち着けるような場所や緑が少ないと感じているため、リニア駅上部を公園にする案には賛成です。おそらく多くの人もそれは同じ認識だと思います。しかし、中途半端なものでは公園は狭く息苦しいものとなり、かえって雑然とした街並みになってしまう可能性があります。そうならないように、リニアまでの10年間は本腰を入れて大局的なまちづくりをしていかなければなりません。このままの案で行くとは限りませんが、細長い公園や9階建ての雑居ビルで本当にいいのか、考える必要がありそうです。

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コメント

  1. 匿名 より:

    名古屋駅東エリアは駅西に比べれば洗練されていますが、駅前空間が他都市に比べると無いに等しい。大阪駅や東京駅等、駅前空間は芸術的な天井やオブジェを配置し都市としての余裕や洗練さを強く感じます。名古屋駅はタクシー乗り場や待機場が大きくスペースをとり地方都市感が蔓延してます。飛翔を撤去し跡地にタクシー待機場を設置、ターミナルスクエア開発を考えているみたいですが空間芸術を生むことができるか不安感を払拭できません、ペデストリアンデッキもJR側だけでなく大名古屋やMLS側にも並行して設置して貰いたいですね。名古屋は地下優先的なところがあり地上の活性も大事な課題かと思います。