名鉄名古屋本線知立駅の周辺では高架化事業が行われています。知立駅は名古屋本線の特急停車駅であり、三河線の海線・山線の結束点にもなっている重要な駅です。しかし駅自体は高架になっておらず、市街地の分断や渋滞が大きな問題になっていました。
対象となるのは名古屋本線が知立駅を含めた約1.5km、山線が約2km、海線が約1.5kmの区間です。他の高架化と比べて大規模な工事となります。現在は基礎工事が行われています。
前回から9か月ぶりの取材です。
かなり工事が進んできました。名鉄によると、3月21日から名古屋本線上り線を高架に切り替えて運行するようです。現在は6番線と呼ばれていますが切り替え後は8番線になります。今回は上り線(豊橋方面)のみの移行で名古屋方面はそのままです。
なお予備日として3月24日、第2予備日として3月25日が予定されています。
名古屋本線は2階、三河線は3階です。3月末からは2階に電車が通ることになります。奥に存在する踏切も少しは遮断時間が短くなるでしょう。
駅前広場も再整備が予定されています。奥に見えるのは21階建てマンションを核とした複合施設「エキタス知立」です。写真右では23階建てタワーマンションも予定されており、知立駅はまさに100年に一度のまちづくりを進めています。
かなりごつい高架です。左奥では供用開始2か月前ということもあって階段やエスカレーターの整備が進められているの見えます。
ここから下り線(名古屋方面)の建設が始まるためさらに手前側に伸びてきます。だいたい撮影地点くらいまで高架が張り出してくる予定です。
豊橋方面を見ます。右が現在の三河線、左の3階の高架が将来通る三河線です。山線の建設はそこそこ進んでいますが海線はあまり進捗がないように見えます。
最後は現在の三河知立駅周辺の様子です。高架化とそれに伴う区画整理によって、かつては空き地だったところにマンションが建ち、街っぽくなってきました。
道路が渋滞していますが山線も高架化が進めば交通円滑化が進むでしょう。なお三河知立駅は豊田方面に移転し、知立駅からの区間が複線化される予定です。
長らく工事が進められてきましたが、3月に1回目の高架移行が行われることで、ようやく最初の高架化ステップが進むことになります。まだまだ息の長い工事です。完成は2028年の予定です。