名古屋造形大学は4月に名城公園キャンパスを開校。これまで小牧の郊外にあったキャンパスは都心からほど近い好立地の敷地に移転しました。新しいキャンパス建物は低層の白基調でフレームを浮かせている独特な形状をしています。今回のその様子をお伝えします。
前回の様子はこちらから。すぐ隣にできる新体育館メインですが少しだけキャンパス工事の写真も載せています。半年ぶりの取材です。
関西に引っ越してしまったのでこの界隈を歩いたこと自体久しぶりでした。前回来たのはまだ仮囲いがあった頃だったので、変わりように驚きました。
フレームが際立つこの建物は間近で見ると結構デカいです。ビル5階分くらいの高さがあります。ただし結構セットバックしているのでそれほど圧迫感はありません。
この建物内には工房、図書館、スタジオなど、開放的な空間がたくさん用意されているようです。クリエイティブな学生が個性を発揮できそうないい環境ですね。
私が行ったときは入れませんでしたが、ここは塀もないですし、交流できるイベントを積極開催するなどして地域に開かれたキャンパスとなるといいと思います。
大津通を南に見た様子です。5年くらい前とは全く別の景色になっています。かつては左側に見えたのは役目を終えて古びた待機宿舎でした。駅の直上という立地を全く生かせていませんでした。それがきれいで明るい建物に変わりました。
また右側も変わりつつあります。木々の一部が伐採され、仮囲いが登場。数年後には県内トップクラスのアリーナが誕生します。
キャンパスの中の様子です。普通のビルではなく、半屋外の空間が随所に配されてそれが階段や通路などで立体的につながる独特の構造をしています。
また中央部には大きなボイドが存在します。開放的な空間になるとともに上部から光も入ってきます。風も抜けやすく外部との距離が近い建築ですね。
名古屋造形大学は新キャンパス移転に合わせてロゴマークを一新したそうです。それまで分野の種類で分けていた9つのコースを、2020年から理念によって立てる5つの領域に再編成。5つの図形それぞれが各領域のイメージを表わしています。
〇=△+□、一見計算式にも見えますが、各領域が互いに刺激しあうことで新たな何かを生み出す可能性を示しています。
最後は全景です。今後はこれが名城公園の新たな風景として定着していくことでしょう。
手前に見えるのは地下鉄の駅です。こちらは旧態依然として構内は昭和の雰囲気です。しかしこちらもリニューアルが決まっています。新アリーナもできますし、抜本的に変わっていくことが望まれます。
ということで開校おめでとうございます。確か愛知学院大学2期が開校した時はちょうどコロナ禍の入口だったので、せっかく期待された学生の賑わいが全く見られなかったということがありました。コロナもようやく出口が見えてきた感もありますし、このまま賑わいが波及していくといいですね。