アルペン丸の内タワーは、スポーツ用品販売大手のアルペンの本社として建設されたビルです。キスマークなどグループ会社も集約して入居しています。
名古屋の超高層オフィスビルの中ではトップクラスにスレンダーなビルです。特に南北方向から見るとそのほっそりしたフォルムがよくわかります。
住所 | 中区丸の内二丁目9-40 |
高さ | 115.866m |
階数 | 25階 |
敷地面積 | 2,253.68 m² |
建築面積 | 1,561.36 m² |
延床面積 | 22,177.18 m² |
竣工 | 2007年 |
建築主 | アルペン |
設計 | 日本設計 |
施工 | 竹中工務店 |
少し離れて見た様子です。延床面積は2.2万程度しかありません。名古屋の超高層ビルとしては相当細い方です。
一方で高さは115m以上あるので結構目立ちます。100mくらいだと結構埋もれてしまいますが、都心のビルが集まるエリアから若干離れていることもあって存在感があります。
頂部には「Alpen Group」の文字が目立ち、アルペン本社とそのグループの存在感を主張しています。夜になるとライトアップします。
スポーツ用品販売という業態、それも東京に本社があるわけでもない会社が、このような超高層タワーを建てるのは珍しいのではないでしょうか。地盤である名古屋に超高層を建てたアルペンの姿勢は称賛されるべきと思います。
ガラス張りの白い外壁の組み合わせはさっぽろ創成スクエアを思い出します。というか札幌を回った際にアルペンを思い出しました。
左に見ているのは東建の本社ビルです。黒川紀章監修の建物で独特の建物形状となっています。ヘリポートが飛び出していますね。
大通り面している西側がこのビルのメインファサードです。一面のガラス張りでさぞ眺望は素晴らしいでしょう。なお24階はアルペングループ社員食堂となっています。名駅方面を一望できる素晴らしい福利厚生ですね。
低層部にはアルペンのフィットネスクラブが入居しています。会員になると社員食堂が利用できるようです。
低層部はピロティ形式になっており、外部空間は公開空地と合わせて通り抜けが可能です。左には親水空間が、右には低層棟の屋上庭園が見えており、規模は大きくないですが水と緑にもふれ合えます。
エントランスには広瀬香美のサイン入りピアノが展示してあります。広瀬香美は「ロマンスの神様」が大ヒットしました。かつてアルペンのCMソングとして使われたものです。
反対側から見た様子です。こちら側はバルコニーがあり南側から見る印象と若干違います。少し見えていますが東側はコアとなっているため、窓ガラスは少なめです。
改めてみると高さの割に細く華奢な感じです。狭い敷地に建っているのもあり100mより15mほど高いだけですが、数字以上の高さ感を感じます。
アルペン丸の内タワーは名古屋では珍しいスレンダーオフィスビルです。社員食堂を利用するにはフィットネスクラブに入らないといけませんが、一度行ってみたいものです。