金山南ビルは、その名の通り金山駅の南口にある超高層ビルです。低層部は商業施設や旧名古屋ボストン美術館、名古屋都市センターが入り、上層部にはANA系のホテルが入ります。31階・134.5mの超高層ビルです。
もともと駅南は駐車場が広がる低度利用の土地でしたが、名古屋の南の玄関口である金山総合駅に相応しい土地利用が必要とされ、名古屋市主導で超高層ビルが建設されました。
住所 | 中区金山町1-1-1 |
高さ | 134.5m |
階数 | 31階 |
敷地面積 | 8,271.07 m² |
建築面積 | 3,410.31 m² |
延床面積 | 61,088.05 m² |
竣工 | 1999年 |
建築主 | 名古屋市 |
設計 | 日建設計・日本設計など |
施工 | 清水建設など |
金山南ビルの外観です。白の外観が特徴的で、130m級とあってかなり目立ちます。文字通り金山のランドマークになっています。
名古屋はどういうわけか120m~150mのビルが少ないです。120m以下、あるいは150m以上は多いのですが、この高さ帯のビルはなんと金山南ビル1棟のみ。(ただし池下2は現在建設中。NAGOYA the TOWERは150m扱い)
最近いろいろ変わった名称のビルがありますが、ここは金山の南だから金山南ビルというストレートなネーミングですね。
低層部は商業施設の他に、旧名古屋ボストン美術館が入っています。現在は跡地を利用してイベントスペースとなっています。
上層部はANA系のホテルで、特に北側は都心を見られるため景色は最高です。ホテルのため、厚みがあまりありません。ポツ窓のスタイルが平成初期という感じです。ヒルトン名古屋も似ていますね。
エントランスは大きな吹き抜けがあり非常に開放的です。ここまで大きな吹き抜けを持つ建物は市内でもそれほど多くないと思います。
この空間はインターコモンと呼ばれ、各施設へアプローチしていくエントランスになると共に、ビルと駅前広場とまちをつなぐ都市空間となっています。
そして中央に見えるのが名古屋都市センター行きのエレベーターです。都市センターは名古屋の都市について学べる最高のスポットです。展望台としても使え、建築、都市開発好きにはたまりません。詳しくは以下で紹介しています。
北西から見た金山南ビルです。伏見のあたりから見るとはるか奥にこのビルが見えます。金山のランドマークとしての十分な風格があります。
金山総合駅の整備に加え、金山南ビルの建設は名古屋第3の核としての副都心金山の地位を確実に引き上げました。あとはアスナルの再開発で金山はさらに飛躍できると思います。
最後は東から見た様子です。このビルは南側が道路に面して駐車場もあり玄関口という感じですが、東側も駅直結なので表玄関の雰囲気がありますし、北側もよく見られる面なので、どこから見ても裏っぽく感じません。
こう見るとやはり延床6.1万の大きさを感じます。御園座よりも大きいです。低層部や商業部が大きいテラッセ納屋橋と同じくらいです。
金山南ビルは、金山のそして名古屋の南のランドマークとして、見た目も機能も十分な高層ビルです。
また中層部にある名古屋都市センターは、建築や都市開発を学べ、素晴らしい眺望も楽しめる良施設です。ぜひ行ってみてください。