国際センタービルは名駅近くにある高層オフィスビルです。完成は1984年で名古屋の高層ビルでは住友生命ビルと並ぶ最古参のグループに入ります。
そもそも国際センターというのは、当時名古屋が成長する中で、地域における国際交流の総合拠点となる施設の構想によるものです。その中核が高層の国際センタービルなのです。
住所 | 中区上前津二丁目501番1 |
高さ | 102m |
階数 | 26階 |
敷地面積 | 6,645.94 m² |
建築面積 | 1,502.54 m² |
延床面積 | 46,946.69 m² |
竣工 | 1984年 |
建築主 | 三交不動産 |
設計 | 日建設計 |
施工 | 清水建設・大成建設 |
国際センタービルを下側から見た様子です。完成が40年前なのでやはり外観も少し年季が入っていると感じます。特に外壁のパネルと水平窓の組み合わせが昭和の高層ビルという感じがしますね。
26階・102mというのも一昔前の水準です。今は100m級のオフィスビルと言えばだいたい20階ですが、かつては階高が低かったのです。住友生命ビルも同じです。
しかしエントランスは40年前の設計ながら風格があります。大きな吹き抜けと全面ガラスで構成されます。今は珍しくもないですが、当時はこの吹き抜けと100m超のビルのインパクトは大きかったと思います。
敷地面積は6600平米あります。国際センターはこのビル以外もホール棟などがあります。高層ビル棟の建築面積は1500平米ほどです。
入口を入ると2層吹き抜けになっています。とはいえ階高が低いので今のビルの1.5階くらいの感じです。
右にいくとエレベーターホールがあります。平面で言うとエレベーターは中央にあり、オフィス基準階は事務室空間が東西に完全に分けられています。
国内外の図書・資料・地図・ビデオ・新聞・雑誌などを扱うコーナーや、海外児童生徒教育相談、国際交流に関するボランティア施設などが入る国際センター。実はそういう国際交流施設は6階までで、7階~24階は普通のオフィスフロアです。25階、26階はレストランが入っています。
地下は桜通線の駅が直結しています。高層ビル主体の施設が駅名になっているのはここだけかと思います。ビルでなければナゴヤドームやリハビリセンターがありますね。
国際センター駅からはもちろん、名古屋駅からもユニモールがあるので雨にぬれずに来れます。
名古屋高速都心環状線越しの国際センタービルです。頂上にアンテナが見えるかと思います。これはテレビ愛知の中継用アンテナです。同局は瀬戸デジタルタワーからの出力が弱い関係で市内でも視聴が困難な世帯があり、その改善のために設置されました。
延床4.7万とあってどっしりという感じで存在感があります。一方で少し遠くから見るともっと高いビルもあるのでやはり平成後期、令和のビル群の中に入ると小さく見えます。
国際センタービルは名古屋の超高層ビルとして最も渋みがあるビルと感じます。竣工は先述の住友生命ビルの方が早いですが、同ビルはガラス張りでリニューアルもしているので、むしろ最新ビルのような雰囲気もあります。古参感ある国際センタービルを愛でるのもいいでしょう。