名鉄名古屋本線知立駅の周辺では高架化事業が行われています。知立駅は名古屋本線の特急停車駅であり、三河線の海線・山線の結束点にもなっている重要な駅です。しかし駅自体は高架になっておらず、市街地の分断や渋滞が大きな問題になっていました。
対象となるのは名古屋本線が知立駅を含めた約1.5km、山線が約2km、海線が約1.5kmの区間です。他の高架化と比べて大規模な工事となります。2023年3月に名古屋本線の下りが高架移行しました。

前回から8か月ぶりの取材です。
高架の様子です。前回からかなり進みました。下り高架線が完成形になってきています。よく見ると上り高架線となるであろうホームがせり出してきています。その下に鉄筋が飛びでているのもわかります。ここに高架が増設されます。
三河線海線側の高架が仕上がっています。もう少し刈谷方面に進んだところで出来ていないところはありますが、駅に近い部分は一気に進みました。
さらに左側でも高架が建設中。知立駅の3階ホームに接続予定です。線路をまたぐ部分も近くできるでしょう。
本線と三河線の間に合った小さな公園も、右側のように敷地が一部つぶされて高架工事が始まっています。左側の高架と接続します。となると間の木もまもなく伐採でしょうか。
こちらは山線側、元三河知立駅があったあたりです。高架用地として利用され、工事がどんどん進んでいます。ここからおよそ1km豊田側に移転した駅までの区間は複線化されます。
最後は完成している高架から工事の様子を見ます。すでに要塞感がありますが、まだまだ完成ではなく、すべて完成の暁には名鉄屈指の、というか全国屈指の規模の要塞駅になる見込みです。
おまけです。知立西新地地区再開発の用地の現状です。2027年に着工、2029年に完成なのでまだ動きはありません。手続きはいろいろ進んでいるようで、2月に都市計画案の縦覧が行われました。2026年に組合設立となる見込みです。
現在随所では建設費の高騰などで再開発の見直しが相次いでいます。知立としては高架化により100年に一度の変革となるため、当初計画のまま完成にこぎつけてほしいですね。
知立駅高架化の全体完成は2028年の予定です。