昨年末に大きなニュースが入ってきたのでさっそく取り上げたいと思います。劇団四季の専用劇場が名駅南から熱田へ移転することがわかりました。新劇場と現在の土地の跡地利用が気になるところです。
ほぼ同じタイミングでMTGの新本社ビル建設計画も明らかになりました。同じく熱田エリアで長くくすぶっていた案件です。昨年のあつたnagAyaに続き、これら2物件が動き出すことで熱田は注目のエリアになりそうです。
まずは劇団四季です。移転先は熱田の日本車両の北側の土地です。公式サイトでは大々的にアナウンスされています。着工は2025年3月、竣工は26年5月、グランドオープンは2026年夏を予定しています。
今回の新劇場建設は、現名古屋四季劇場(中村区名駅南)の土地契約終了に伴うものです。土地を保有しているのはNTTグループです。
こちらが建築計画の概要です。延床面積は4900平米、座席は1300程度となります。現在は延床面積4650平米、座席1200なので若干スケールアップといったところです。施工者は清水建設となっています。
少し気になるのですが、劇団四季はここを恒久的な劇場にするのでしょうか。それとも10年~15年程度の使用の想定なのでしょうか。今使っている劇場は2017年にできたものなので10年も使っていません。それまではテラッセ納屋橋のところにありましたが、そこも1999年完成なので17年程度です。
一方こちらが現在の建物。つくりが仮設っぽいというか若干チープに見えます。当初から長く使う予定はなかったのかもしれません。
跡地利用が注目されます。敷地は3500平米ほど、容積率は600%なのでまあ2.5万平米くらいが上限になると思います。オフィスよりはマンション系でしょうか。ただアクセスが微妙なので建物も微妙かもしれません。
そして四季劇場のすぐ北にも広大な敷地があります。こちらはMTGが7年前から用地取得していましたが、全く動きがなくほぼ頓挫だと思っていました。それが偶然なのかわかりませんが四季劇場の新設とタイミングを合わせて新ビル建設に向けて動き出しました。
とはいえ1年半くらい前にボーリング調査をしていたり、伏線のような動きはありました。とにかくこの未利用地がようやく動き出してよかったです。
建築計画の概要です。敷地面積と建築面積を見ると1万平米くらい土地が余ります。数百台くらい停めれる巨大な駐車場ができるのでしょうか。また奇しくも延床と敷地が同じくらいです。
新ビルは6階建てです。用途に物販や飲食店舗もあります。まあ立地的に大きな商業施設ではないと思いますが、一般の人も利用できるようなものができるのでしょうかね。
着工は3月なので劇団四季と同じです。完成時期は不明。こちらの方が規模が大きいので四季より1年遅いくらいでしょうか。施工は前田建設工業、IGアリーナを手掛けている準大手です。
三度を挟んで2つの計画、せっかく同じタイミングで建設されるので、お互い連携するものになっていてほしいと思います。例えば劇団四季側の余ったスペースに広場があって、MTG側の飲食店舗にアクセスしやすいなどなど。着工日まで同じというのはやはり何か仕掛けがあるのかと期待してしまいます。
アクセスとしては熱田が最寄りですが神宮前の方が本数も圧倒的も多く利用しやすいかもしれません。熱田は本数が少なく線路を渡るのがネックになります。東側に跨線橋と改札を作ってほしいですね。
このエリアは昨年あつたnagAyaができて注目されていました。今回は線路の反対側ですが、熱田エリアの開発に弾みがつきそうでよかったです。熱田駅から南東を見ると草しか見えなかったのもようやく変わっていくことになりそうです。