金山のアスナルと市民会館再整備の事業協力者の募集が始まりました。整備内容の詳細検討や事業性等の検証の段階から、民間事業者の技術やノウハウを取り入れていくことが必要なため、経験のある民間を広く募ります。
最近金山の記事が多くなってきましたね。停滞していた金山が動き出しているようでうれしいです。とはいえまだ完成まではかなりのステップを踏む必要はあります。
引用名古屋市 アスナル金山エリア再整備事業協力者 募集要項(PDFファイル)
提案対象範囲はこちらです。アスナルは入っていますが、市民会館は入りません。金山一丁目12番街区は民有地です。現在金山総合ビルが建っている場所を解体し、広場とします。アスナル側は市有地なので、土地交換を図ることが想定されています。
順当に考えれば、金山総合ビルはそこそこのオフィスビルなので、交換されたアスナル側にその機能が入るはずです。つまりアスナル建て替え後は、上層部にオフィス機能を有するそれなりに大きなビルになると考えられます。
市民会館のパースはこちら。まだ確定ではありませんが、こちらはこちらで事業者が決定されて進んでいくことでしょう。
今後のスケジュールですが、12月19日までに事業者は登録を済ませ、来年2月に提案書を提出します。そして3月下旬に発表となります。なんだか栄広場のようなスケジュールを思い出します。
ただし今回は事業協力者なので、実際に建物を建てる事業参画者とは異なります。とはいえ事業協力者の募集の段階で、将来的に主体性を持ってまちづくりに関わっていくことを想定し、事業参画者への応募の意思を有する民間事業者の応募を求める、としています。
事業協力者の募集に当たっては条件が設定されています。それによると、ここ10年以内に面積が1.5ha以上の第一種市街地再開発事業における事業者としての参加の実績や、業務施設を含む複合用途で、高さ100m以上又は延床面積50,000m2以上の開発実績が求められます。
この時点で参加できる事業者は大手に絞られると思います。また、名古屋市としても大型の開発を想定していることがわかります。
その他、駅別乗降者数が1日あたり5万人以上の駅に隣接した区域における開発の設計又は施工の実績や、500席以上の劇場における設計又は施工の実績が求められます。
評価項目では都市機能の集積、交通結節機能の強化、ウォーカブルなまちの形成などが挙げられています。また事業化に向け、社会経済の動向や金山駅周辺の現状を踏まえ、事業成立性その他提案内容の実現に向けた具体的かつ適切なものとなっているかなども見られます。
いよいよ金山も本格的に動き出した感があります。まだまだ完成までは相当な時間がかかりますが、これからの動きを見守っていきたいと思います。