名城公園の西側で建設が進むナゴヤキャッスル。ホテルを所有する興和は2025年に向けて建て替える計画を進めています。
ホテルは興和の独自ブランド「エスパシオ」を関する予定で、スイートを中心とした最高級路線を目指していきます。名古屋市の高級ホテル立地補助の認定も受けています。
前回から2か月半ぶりの取材です。
タワークレーンが撤去され躯体構築がほぼ終わりました。足場は一部が外され外観が見えてきました。
城のようなプロポーションですが、南北に長いので客船のようにも見えます。かなりの威容ですね。
石垣部分も外観が見えてきましたが、予想以上のクオリティで驚きました。表面の凹凸の感じなどは本物の質感です。力の入れようがすごいです。
南東から見た様子です。高層部はパースよりシンプルな外観になった気がします。水平のラインがパースより強調されているようにも感じます。
個人的には高評価で、デザインは天守閣をモチーフとしていることは一目でわかるものの、パースに比べて天守閣に寄せすぎないことで、一部の人には下品とか言われていた部分を解消している気がします。一方でシンプルな水平ラインによって、かつての名古屋キャッスルホテルの面影も少し感じ取れます。
東側は低層部です。こちらはエントランスなどが整備されます。まだ一部コンクリートを打ち込んでいる個所も見られました。
南から見た様子です。パースで屋根の一部が緑色になっていましたがベージュ系に統一されたのも印象が変わった大きなポイントかと思います。
客室部分にズーム。ガラス面積が大きく眺望も抜群でしょう。バルコニーもたくさんあることが見て取れます。
天守閣っぽいものの、従来のホテルのイメージも併せ持ったデザインとなり、従来のパースと比べて上品な仕上がりになったと思います。加えて低層部の石垣も上質な仕上がりです。
完成は2025年の予定です。超高級ホテルのため平民の私は泊まれないかもしれませんが、今回の外観を見て完成が俄然楽しみになってきました。
コメント
元のパースの青緑色屋根は、現天守閣の屋根の色に合わせたものでしょうから
木造復元後の屋根の色が(現天守の青緑色は銅瓦が錆びた色なので)当面は茶色か黒色になる事を見越して、そちらに近い色へ変更したのかな?
新天守閣が茶か黒で、堀を挟んですぐ対面のホテルが似た天守閣フォルムかつ明るい青緑では、新天守閣を差し置いて少し目立ち過ぎるでしょうからね