四日市再開発 新図書館と高層ビル計画断念か

近鉄四日市の駅前で計画されている新図書館の整備計画が断念されることがわかりました。

四日市は、名古屋への通勤圏にもなっていて、人口30万人を超える三重県最大の都市です。近鉄の駅とJRの駅があり、栄えているのは近鉄の方です。その駅前のスターアイランドという商業施設の跡地を新しく再開発する計画がありました。

土地を所有しているのは近鉄のため、そこに新しい図書館を入居させ、高層ビルとして整備する予定でした。しかし費用の算出を進めると当初より大幅増となり、工期も伸びることから事業は延期になりました。

今回パースとともに初めて明らかになったのがその規模です。想定では32階・147mの複合ビルだったようです。交流施設が1階2階、図書館が3階~8階、9階以上がマンションという計画です。

報道によれば図書館の入居が中止になっただけでビル計画そのものに対する言及はありませんが、低層部の核施設がなくなるということは大幅見直しは避けられないでしょう。

この規模のビルは名古屋圏だと岐阜駅前くらいしかなく、実現していれば非常に楽しみな計画でしたが、このような結果になり残念ですね。

以前も載せましたが四日市の駅周辺の想定図です。手前が近鉄の駅、そこから奥に向かってJRの駅へとつながるメインストリートです。

左下が今回予定されていたビルです。右下が円形の歩道橋。中央は整備中のバスタ四日市です。その右では三交不動産によるオフィスビルが建設中です。奥のJR駅では大学の誘致構想もあり、四日市は再開発が一気に動き出している感があります。そんな中の今回計画の断念は痛いです。

とはいえ断念になった左下のビルは最も駅に近いので、何かしらの再開発はされるものと思われます。新たな計画ができるだけ縮小しないといいですね。

なお新図書館の整備自体は市民からの要望が強いそうで、別の用地を選定し進められるようです。いずれにせよ中心市街地が活気づくような再開発や都市整備が今後も続いてほしいと思います。

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コメント

  1. おろろN より:

    今回の図書館断念ですが私はあまり悲観的には見ておりません。
    四日市の近鉄百貨店の大部分は半世紀以上経っており耐震性の問題等からそろそろ建替や大規模改修が遡上に上がっもおかしく有りません。建替または大規模改修中の代行店舗が必要になってきますので、先に新ビルを建て店舗を移し、その後駅ビルの建替に踏切る可能性は有ります。その際に商業形態も百貨店から変えるように思われます。
    また図書館はその利用形態も商業施設と異なりますので無理して一つのビルにまとめる必要は薄いと思われます。むしろ中央通りの野心的な利用方再編や新大学設置の絡みから三滝通との交差点辺りが妥当ではないかと考えられます。

  2. おろろN より:

    あと現状ですと近鉄改札から円形歩道橋とバスタにはスムーズに繋げ難いのもあります。