9月4日、名古屋市は中川運河の船だまり東側に整備する商業施設の概要を発表しました。それによると、3階建て程度の商業施設に加え、ビーチなどが建設されることになりました。
当該敷地はささしまライブの南側に位置しており、かつて倉庫などが立ち並んでいた薄暗いエリアでしたが、名古屋のウォーターフロント開発の一環として明るい集客ゾーンにするため、開発事業者公募されていたところでした。
募集要項によれば、来年以降に工事が始まる予定で、2026年3月までに完成することになっています。
引用名古屋市 中川運河堀止地区開発提案募集の開発事業予定者を決定しました
こちらがそのパースです。コンセプトは「NAKAGAWA CANAL DOORS」です。そこに集う誰もが新しい扉を開き、都心の賑わいと憩いの水辺空間を創出する計画です。
右に見える3階建ての建物は、キャナル・ルーフと呼ばれる大屋根と、その下ホテル・ルーフトップバー・カフェ・レストランが整備されます。宿泊機能が入るとは意外ですね。
他にもキャナルウォークと呼ばれる遊歩道やモビリティポートが整備される予定です。四角い船?みたいな乗り物の発着場でしょうか。この乗り物も気になりますね。
左側、高架下に設けられるのは、トレーラー屋台村・コミュニティ広場・イベントビーチとなっています。活気が出そうでいいですね。
個人的に高評価なのは曲線的な大屋根が高架下から南側まで連続していることです。高速の高架という心理的に壁になりがちな要素に対して、やわらかい屋根がつながっていることで、南北の分断解消に貢献していると思います。
夜景パースです。噴水のライトアップがきれいですね。名古屋はこういう華やかな部分が少なかったと思うので歓迎です。
今回事業者に選ばれたのは名古屋ステーション開発を中心とする企業連合です。他には中部土木株式会社・マル・アーキテクチャという会社が入っていました。
次点に選ばれたのは名鉄都市開発を中心とする企業連合で、他には名鉄・中京テレビ・愛知大学が参入していました。ささしまライブの構成メンバーそろい踏みでしたが、落選になりました。どんな案だったのでしょうね。
笹島をめぐってJR東海系vs名鉄系の戦いになったのも意外ですね。なおもう1つの企業連合も応募していましたがこちらはかなり低得点でした。
中日新聞によると、名古屋ステーション開発は名古屋駅からささしまライブまでの高架下も整備し、観光客が約1キロの道のりを楽しみながら歩いて堀留に行けるようにする取り組みも進めるとしています。
やはり名古屋駅からささしまは109あたりでも遠いと感じ、堀留となるとさらに遠いので、期待と思わせる仕掛けは必要でしょうね。まあそれはそれで楽しみなのですが、地下通路計画と整合が取れているのかは疑問です。
なお今回整備範囲は船だまり側で、道路を挟んで反対側(新幹線の隣の用地)は開発対象外です。新たにできる建物と連携する施設ができるといいですね。
名古屋の新しいウォーターフロント開発に期待したいと思います。2026年3月までに完成予定です。楽しみですね。
コメント
まともなホテルなんてあのスペースに作れるのか謎。