8月29日、名鉄は神宮前駅西口のエリアに木造平屋の商業施設を2024年に整備すると発表しました。もともとパレマルシェとバス乗り場があったところの跡地計画です。
神宮前はミュースカイ全停の拠点駅であり、年間700万人を集客する熱田神宮の玄関となる駅です。その魅力を高めるため、商業開発をする計画です。
ここの様子は2か月半前にお伝えしています。
引用名鉄ニュースリリース 神宮前駅西街区の開発計画について(PDFファイル)
今回のコンセプトは「地域で継がれる魅力を嗜み、再発見できる場所」です。地域と連携し、愛知県産の木材を使用した3棟の木造平屋を建てます。日本の伝統的な木造建物の要素を取り入れた特徴的な外観の建物には、5坪~100坪まで大小さまざまな区画が整備されます。敷地内には複数のワゴンショップやキッチンカー等も誘致し、賑わいを創出します。
この施設には、地域で長く愛されているお店や、食べ歩きも楽しめる地域食材を使ったお店、地元の文化を感じられるお店等、地域の良さを感じられる店舗の誘致を進めます。
大通り側から見た様子です。おかげ横丁ほどではないものの、駅と神宮の間に商業滞留空間ができることで大幅な賑わい増が期待できます。熱田神宮が今よりもっと観光地として認識されることにもつながるでしょう。
私は、木造平屋はベストな選択肢ではないかと考えています。熱田神宮への玄関口となると和の要素が求められます。最近の駅前再開発は似たようなものが多いので、はっきりと違いを出すために木造としたのも高評価です。
そして名鉄としては来たる名古屋駅再開発に向けて資金を温存したいという思惑もあると思います。高層にすると金もかかるので、いっそのこと平屋で、というのはいい判断だったと思います。
こちらは商業エリア内の様子。店舗としては15店ほどを想定しているようです。中央に広場空間があるのもいいです。
一方奥に見える駅ビルは冴えないですね。何の変哲もないコンクリートに見え、せっかく商業施設が熱田神宮の雰囲気を出しているのに台無しです。どうも今あるビルの通路や階段を再利用するように見えますね。周辺は木造で再開発するのに、駅舎だけ現在のボロい施設をそのまま使うメリットは何もないように思えます。
もしかしてこれは暫定なんですかね?名鉄は今回を第1期と位置付けているので、第2期(南エリア)のときに、一緒に建て替えるのでしょうか。それならまあわかりますが、当面本設で利用していくなら木造のデザインに合わせるべきです。
名鉄関連の話題についでに触れておきます。9月1日に2つの発表がありました。来年3月16日に河和線の新駅、加木屋中ノ池が開業します。また同日、三河知立駅が高架化事業に伴い、移転開業します。こちらも楽しみです。
2024年秋には神宮前に新しい木造商業施設ができることになります。新駅なども含め、しばらく名鉄は話題に事欠かないことになりそうですね。
コメント
駅前単体としては悪くない気がします。
大事なのは神宮前商店街の再開発とあわせて街づくりしていくことじゃないかなあと。
熱田神宮は草薙の剣を祀る由緒正しき神社ですが観光地とはあまり認識されていませんよね。
伊勢神宮や出雲大社は観光客で賑わっているけど。
やはり周辺を観光地として整備する必要性がありますよね。
私の個人的な見解なんですけど、愛知県って歴史的な建築物があるのに観光地として整備してない所がたくさんあるような気がします。