岐阜県新庁舎建設事業は老朽化している現在の庁舎を建て替えるプロジェクトです。新庁舎は21階建て106mの規模になります。
最寄り駅は岐阜駅からもうひとつ行った西岐阜駅。駅から南へ1.5kmほど歩いたところにあります。
前回から半年ぶりの取材です。3年ほど前から工事が進められていましたが、昨年末に竣工し、新年1月4日から運用開始しています。
新建物はオレンジ系統の色でまとめられています。温かみを感じつつ、県庁舎としての重厚な風格が出ていると感じます。このあたりガラス張りで曲線を使った現代的な雰囲気の市庁舎とは対照的ですね。
全体的に彫りの深いファサードなのも特徴的です。デザイン的にかっこいいのと同時に、庇が日射負荷を軽減するなど環境的にもメリットがあります。
6階建ての議会棟です。この建物は県産材をふんだんに用いています。受付カウンターは飛騨の匠が編み出した「千鳥格子」の技法によるヒノキ製。岐阜和傘や刃物、飛騨春慶、一位一刀彫、美濃焼、美濃和紙、岐阜提灯などを並べたギャラリーもあります。
建物北側にはロータリーが設けられました。バスやタクシー乗り場が整備されています。とはいえバスは本数がそれほど多くなく、駅から近いとも言い難いので、メインアクセスはマイカーになりそうです。そのためか奥には広大な駐車場が整備されています。
中の様子です。といっても写真がこれしかありません。私は休日に訪れたので中に入ることができませんでした。最近の庁舎は土日でも入れることが多いので行けると思っていたのですが・・・
なので一番楽しみにしていた地上100mの無料展望台も行けず終いです。写真なくてすみません。平日に訪れるのはなかなか難しいですがいつかリベンジしたいです。
岐阜県議会議事堂を示す石標が置いてあります。ここでもやはり重厚路線なのが感じ取れます。
1階には一般も利用可の食堂が入っています。その他いくつかの店舗も。重厚な雰囲気てありつつも、地域には開かれた施設なっています。
最後に引きでみた新庁舎の様子です。右に見えているのは旧庁舎です。完成後半世紀以上経っているため老朽化が顕在化しており、近く解体される予定です。
いかがでしょうか。岐阜県新庁舎は、重厚で役所らしいデザインを踏襲しつつ、展望台など県民を広く受け入れる施設が織り込まれた建物となっています。
これで県庁舎のレポートは終わりです。また前回から続いた岐阜編も終了です。次から名古屋に戻ります。