7月21日、愛知県はスタートアップ支援拠点「ステーションAi」の整備で、建設・運営事業者にソフトバンク(東京)を代表とする企業グループを選定したと発表しました。
ステーションAiは鶴舞の県勤労会館跡地に建設し、国内外のスタートアップ1000社の集積を想定しています。オフィスや研究の場に加え、県が海外の支援機関や大学のプログラムを提供し、事業や技術の創出を後押しします。
供用開始は2024年秋の予定です。スタートアップ支援拠点としては世界最大級となります。
こちらが完成予想図。7階建て、延床2万3千平米です。横長の建物ながら意匠は単調になっておらず、テラスのような空間も多そうで、とてもいいと思います。
この建物を用いて、国内外のスタートアップと企業が対等な関係でビジネスを生み出せるオープンイノベーション環境を目指すとともに、ソフトバンクらしく5GやICT等の技術を積極的に導入し、最先端のスタートアップ支援拠点形成を目指します。
一昔前までは愛知県はベンチャーやスタートアップの育成が遅れていると言われていました。しかし今、名古屋を中心にスタートアップが次々と生まれており、先行していた他の地域に追いつき、さらに追い越しつつあります。1000社の集積というのは世界水準と言ってもよく、今回のステーションAi誕生は、愛知県のスタートアップの勢いをさらに加速させることになるでしょう。
内部の様子です。スロープが特徴的で表参道ヒルズのようです。
なお今回のステーションAi事業には、ソフトバンクなどのグループ以外にももう1つのグループが応募してきていました。審査の点数を見るとなかなか互角で「隣接する鶴舞公園との一体感を生み出すオープンな空間形成やシンボリックな外観を特徴とした建築計画」という点が評価されていました。こちらも気になりますね。
今後のスケジュールとして、8月に基本協定の締結、10月に事業契約締結、その後工事に入るものと思われます。
設計・施工はグループ内に入っていた石本建築事務所、フジタがそれぞれ担うものと思われます。
愛知県がさらに競争力をつけていくことにつながりそうなこの事業、楽しみですね。
コメント
これを機に鶴舞駅並びに鶴舞界隈の再開発が加速することを切に願います。