日生栄町ビル再開発 BINO栄が開業！徹底レポート

11月6日、日生栄町ビル跡地の再開発商業ビル、BINO栄が開業しました。地上6階、30m程度の建物で、ソニーストアや飲食店や高級時計店などバラエティ豊かな16店舗が入ります。今回はその様子を徹底紹介していきます。

ここには以前、日本生命栄町ビルがありました。1階にはティファニーが入っていた9階建てのオフィスビルです。老朽化のため2015年頃から解体され、しばらく更地の状態が続いていましたが、栄地区の賑わい創出のため、大丸松坂屋によって商業主体のビルが建設されたという流れです。

BINOというのはパルコが展開している中規模商業施設のブランドシリーズです。BINO＝Beauty Inside aNd Outの略で、美しさを中から外からサポートする館を目指し「美と健康」を開発コンセプトとしています。これまでに銀座、京都、御徒町で展開され、栄は4店舗目となります。

外観は落ち着いた色合いです。交差点に面する部分はガラスを多用することで、透明感のある今風のファサードに。夜になると光が外に漏れ出し、街を明るく照らします。

1階は高級3店舗。ブティックのハイブランドが軒を連ねます。このうちIWCとHUBLOTは名古屋初出店です。無味乾燥な壁でなく、ショーケースの展示が商業の中心らしい華やかな印象を与えています。

メインエントランスは大津通側です。中は割と狭く、フロアあたりに店舗は1～3店程度です。コアであるエスカレーターや2基のエレベーターが北西側、大通りに面した側が店舗という構成です。

2階はコメダ珈琲とJTB、ラザールダイヤモンドの3店です。地元の喫茶店、旅行代理店、高級ジュエリー店が同居しているすごい構成です。

3階はセントライズ栄から移転オープンしたソニーストアです。外からも「SONY」の文字がよく見え、存在感を感じます。

エスカレーター利用の場合はここ3階までしか行けません。4階、5階を利用する場合はエレベーターで行く必要があります。これはちょっと不便ですね。4階や5階が商業でないなら分かりますが、なぜこうなったのでしょうね。エスカレーターを5階まで通してエレベーターを1基にしたほうがいい気がします。

4階はチャコットというバレエやフィットネス用品の店舗。スタジオも併設されており、自由に商品を試せる体験型の新空間を謳います。

5階はレストランが3店。比較的高級路線です。手前に見えるのが創業90年を数える「うなぎ四代目菊川」で、左の少し奥に見えるのが職人の技が光る「寿し向月」です。

もう1店は西側の「飛騨牛一頭家 馬喰一代 名古屋 栄」です。本格炭火焼肉やしゃぶしゃぶ、すき焼きが楽しめます。

それにしてもものすごい花の数ですね。このフロアだけでなく随所に見られました。いろいろな商業施設の開業を見に行っていますが、建物規模に対する花の量なら私の知る限り過去ナンバーワンかもしれません。

建物は地上6階となっていますが、店舗は5階まで。おそらくこの上は機械室などでしょう。次は地下の様子を紹介します。

地下1階です。こちらは飲食店が4店。山本屋本店、CoCo壱番屋、名古屋コーチン、海老どて食堂と、完全に地元系のラインナップです。

地下2階です。スギ薬局が入っています。ここ最近ドラッグストア系の出店ラッシュですが、そんなに儲かるんですかね。私はインバウンドの減少で厳しくなると思っていましたが、コロナ対策系の商品がそれ以上に稼いでいるのでしょうか。

サカエチカとの接続部分です。VINO栄には段差なくフラットに入れます。両側に見える地下街出入り口も化粧直しされ、非常に綺麗になりました。

いかがでしょうか。BINO栄は、商業の中心の栄らしい高級店舗から、地元色の強い飲食店舗まで、いろいろなカラーを織り交ぜてきたという印象です。規模は大きくありませんが、栄の賑わいに貢献することでしょう。

同日にはセントラルパークのリニューアルオープンもありました。栄の今後の発展にますます期待ですね。