2月4日、愛知県はジブリパークの概算事業費、想定来場者数、経済波及効果の取りまとめを発表しました。また今回の発表に合わせていくつか新しいパースも出てきました。
ジブリパークは2017年、愛・地球博の跡地をジブリの公園にする計画として始動しました。その後協議が重ねられ、2018年にはスタジオジブリより提供された基本デザインが発表、2019年にはジブリと県と中日新聞社の三者でパークの整備、運営に取り組む合意がなされました。
こちらが新たに発表された図です。以前は5つのエリアが楕円で示されていましたが、基本設計が進んだことにより、詳細な範囲がわかるようになりました。それぞれのエリアの整備方針はこれまでと変わっていません。詳細は以下の記事をご覧ください。
概算事業費は340億円、年間来場者数は2022年の1期3エリア開業で100万人、翌年の2期5エリア開業で合計180万人を見込むとのことです。また経済効果は840億円にのぼると試算されています。
こちらはジブリの大倉庫エリア。今回の発表で、常設展示、企画展示、170席のシアターなどの設置が明らかになりました。他にカフェテリアも設けされるそうです。
千と千尋の神隠しをイメージした食堂街もできるようです。ジブリは作品内でもご飯が美味しそうですから、作中の食事を再現したレストランが整備されるといいですね。
ところで、ジブリパーク全体で340億という数字は、TDRの拡張(美女と野獣エリア)720億や、USJの拡張(任天堂エリア)600億に比べて少ないからダメだ、という声があるようです。しかしそもそもジブリパークはアトラクションがメインの施設ではなく、園内の展示物や自然風景などを見て楽しむ施設であり、東西のテーマパークとはコンセプトが異なります。よって事業費ベースで比較してジブリパークは期待できない、などという批判は的を得ていないと感じます。
これは入場客数の比較でも同様です。180万人という数字はTDRやUSJと比べれば少ないですが、目指す方向が違うので人数目標も違うのは当たり前です。ただ個人的には入場者数はもっと行ける気がしています。ジブリのコンテンツ力の強さや世界的な人気を考えれば、180万人よりはるかに多くの人が押し寄せても不思議ではないでしょう。
先日の中日新聞によると着工は今年7月とのこと。いよいよジブリの世界を体験できるのが近づいてきました。完成が楽しみですね。
コメント
私も管理人さんと同じく入場者想定は大分控えめだと感じました。
もちろん捕らぬ狸の皮算用では困るので、採算ベースの資産は控えめでも良いのですが、アクセスや入場者のホスピタリティ、供食キャパなど上振れリスクも考慮して繁忙期の予約制なども検討してほしいですね。
愛知るるぶの最初のページを飾る観光地になるのは間違いないので、期待してます。
埼玉のムーミンバレーパークの様なイメージでしょうか。
各エリアが割と距離が離れているので、それぞれの動線上にも歩いていて楽しい仕掛けが欲しいですね。
入場者数控えめなのはレゴランドが脳裏にチラついてるのかもしれませんね。ジブリ大好きなので成功してほしいです
中途半端な金額で整備して、大コケだけはしないでほしいです。
TDLやUSJのリゾートを参考にして、ジブリパークへ行くまでのわくわくするような導線を考慮して整備してもらいたいです。
USJも最初は給水機騒ぎで大失敗した。
それでも持ち直した。
どう転ぶかはわからない。
最初からとんとん拍子かもしれないし、
そうじゃなくてもUSJのように持ち直すかもしれない。
ジブリがレゴやUSJ、ディズニーと違うのは
正真正銘日本のコンテンツだということ。
ぜひ頑張って欲しいです。