さて今回は趣向を変えて建築巡りです。正月に行ってきた富士山世界遺産センターの様子をレポートします。
ここは前々から探訪したいと思っていた場所で、なかなか行く機会に恵まれませんでした。年末年始休みで空いていた日があったので、正月といえば富士山!と一念発起して行ってきました。
富士山世界遺産センターは、2017年にオープンした富士山のことを学習できる体験型の博物館です。設計者は坂茂。あまり聞いたことのない方も多いかもしれませんが、プリツカー賞も受賞している第一級の建築家です。
最寄駅は身延線富士宮駅です。青春18きっぷを利用して行ったので4時間程度かかりました。
その特徴的な形状は道路を歩いていると突如として姿を現し、見る者に強大なインパクトを与えます。そして手前にある水盤には雄大な富士山が映し出されます。
建物手前には鳥居が設置されています。館内の展示を見るとよく分かりますが、富士山は大自然としての存在もさることながら、信仰の対象といった宗教的な意味も多く含んでいます。そのため富士山と鳥居は必須の組み合わせです。
中に入って見ましょう。入場料は300円とお手軽です。
この富士山型の構造物はただの飾りではなく、中が展示施設になっています。スロープが螺旋状に配されていて、クオリティの高いプロジェクションマッピングで富士山に関するさまざまな展示を見ることができます。
他にも企画展示やシアター室があります。シアター室では富士山ばかりの映像をこれでもかと見ることになりますが、その美しく雄大な姿と迫力ある音響で飽きることはありませんでした。
1階は土産売り場の他に富士山に関する資料を集めた図書館もあります。図書館は来場者に資料を提供するだけでなく、図書という財産を保存、継承するという点で非常に重要な役割を担います。富士山世界遺産センターは体験施設としてのみならず学術施設拠点としても位置づけられているのです。
左のスロープが入口。登山を始めましょう!
これが逆さ富士の構造物の中身です。スロープは全長200m弱あり、登ると景色はどんどん変わっていきます。標高が高くなるにつれてだんだんと風は強くなり、空気は薄くなり、植物は姿を消します。もちろんこれは演出ですが、スロープを登ることで富士登山を疑似体験できる仕組みはとても面白いですね。
さあ、頂上までもう少し!
頂上に着きました!最上階からはテラスから雄大な富士山の姿を拝むことができます。本当に美しいです。
ここには全国の○○富士と呼ばれている山々や富士山の見える限界を紹介するパネルがありました。それによると北は福島県、南は和歌山県からも見えるそうです。名古屋からは他の山に遮られて見えませんが、500m級ビルがあれば見えるかもしれません(笑)
近くには富士浅間神社があったので、初詣も兼ねて行ってきました。そこでは自身や家族の健康、そして名古屋の更なる発展をお願いしてきました。
露天も多く出ていて賑わっていたのが印象的です。
いかがでしょうか。富士山世界遺産センターは建築的にも見ごたえのある、新しいタイプの体験型博物館です。特に冬は空気も澄んでいて雪化粧した富士山が美しいのでお勧めですので、ぜひ行ってみてください。
次回は名古屋からの道中で撮影した豊橋再開発をお伝えします。
コメント
一度行きたいけど、意外と遠い、、