名古屋高速 丸田町JCTに渡り線を整備

名古屋高速道路公社は先日、中期経営計画をまとめました。その中では名古屋駅へのアクセス改善やネットワークの充実化が盛り込まれています。

中日新聞によると、新たに丸田町JCTに南渡り線を整備する方針とのことです。

現在の丸田町JCTの様子です。写真を横切る都心環状は南向き一方通行、左はそこから四谷方面に向かうランプ、右は都心環状と合流するランプです。

構想ではここに都心環状から万場方面へ向かうランプ(西渡り線)と、東山線から都心環状へ向かうランプ(南渡り線)を新たに整備する予定です。

西渡り線ができれば北方面から西方面へ抜けやすく、南渡り線ができれば西方面から南方面へ抜けやすくなり、走行距離と時間の短縮になります。

またこれらの道路ができれば渋滞も大幅解消し、都心環状が通行止めになった際でも別のルートが確保され、ネットワークが強化されるとのことです。

引用中日新聞記事(リンク切れ)

文字で書いていても分かりづらいのでこの図をご覧下さい。

都心環状は右回り一方通行なのでルートによってかなり大回りを強いられることもありますが、今回の渡り線設置で多少改善されます。

名古屋高速はこれ以外にも新洲崎JCTの改良などが盛り込まれており、リニア開業までに路線網を大幅に強化する計画です。

先ほどの写真とは逆向きで撮影。東山線が西に延びています。中央奥に見えるのが栄タワーヒルズです。

こう見ると用地は十分あるのでその点は心配なさそうです。阪神高速の信濃橋渡り線はかなり狭い場所に建設されましたが、それに比べればずいぶん余裕があります。

事業費は100億円単位とのこと。そのための財源確保もしなくてはなりません。その一環として均一制から対距離制に変更する新たな料金体系も検討しているようです。

東海線開業でネットワークが完成し、特に動きはないと思われていた名古屋高速ですが、リニア開業に向けてさらなる充実を目指す動きが出てきました。工事が始まったら定期的に訪れたいと思います。

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