令和時代の名古屋 さらなる発展に向けて

平成が終わり、令和の時代に入りました。平成は何といっても災害が多かった印象ですが、明るい話題もたくさんありました。新しい元号はどんな時代になるか分かりませんが、皆が希望を持てるような時代になるといいですね。

さて今回は久しぶりの考察シリーズ。10連休中で新しいネタが出てくる可能性は低く、せっかく元号も変わるので、この機会に日ごろ思っていることを書いてみることにしました。と言うことで今回は次なる時代である令和がどのようになるか、名古屋の発展と言う切り口から考えます。少し長く駄文になりますが、どうぞ最後までお付き合いいただけたらと思います。

平成ではさまざまなことがありました。愛知万博の開催、中部空港の開業、名駅の超高層化。この30年間で名古屋は大きく発展したと思います。では令和で予定されている大きなできごとは何でしょうか。ジブリパーク、栄の再開発、アジア大会あたりが出てきますが、やはり何といってもリニア新幹線の開業でしょう。

私は、このリニア開業は名古屋が大きく発展する起爆剤にもなりうるし、衰退してしまう装置にもなりうると考えています。

ご存知の通り、リニアが開業すれば名古屋と東京は40分で結ばれます。交流人口は飛躍的に拡大し、日本の首都である東京と産業の中枢である中部が巨大都市圏として一体化します。

こうなれば、東京まで40分という立地でオフィス賃料や地価が東京と比べて大幅に安い名古屋に、オフィスや住居を構える人が出てきても不思議ではありません。しかも名古屋には多くの産業が集積しています。企業が本社機能の一部を名古屋に移転するなどの動きが出てくることも考えられます。

もし本当にそうなれば、名古屋はリニア開業によってさらなる進化を遂げることが可能になります。加えて東京一極集中も幾分か緩和され、リニアを建設した意義は大いにあったということになります。

しかし逆のパターンも考えられます。リニアという装置が、東京一極集中をさらに助長させてしまうだけになってしまう場合です。例えば、名古屋に支店や営業所を出している企業が、いざとなれば本社から40分で行ける場所なのだから、わざわざそんな近いところの店舗を維持させておく必要はない、と考えるかもしれません。

もしそうなってしまえば名古屋から支店や営業所を畳む企業が続出し、名古屋のオフィス規模は縮小することになります。最終的にはリニアがストローの役割になってしまうのです。

このパターンは絶対に避けなければなりません。リニアによって名古屋が衰退するということは何としても回避すべきですし、東京一極集中が進むという点もよくないことです。

よく言われるのは、主体となるのが東京は第3次産業で名古屋は第2次産業、というようにこの2都市は産業構造が異なるため、ストロー効果はそれほど発生しないという主張です。確かにトヨタやデンソーの工場が移転するというのは考えがたいですが、名古屋市内はそれなりに第3次産業も盛んです。油断はできません。

ではどうやって名古屋衰退シナリオを回避し、発展につなげていくか。それは分かりません。まあそれが分かれば苦労はしないでしょう(笑)

ただリニア開業まではあと8年しかないことは確かです。工事が遅れるかもしれないとかいろいろ言われていますが、想定どおり行けばあと8年なのです。

その街にしかない固有のイメージや名所がある都市は強いです。例えば京都。世界遺産に指定されている1300年前の寺社が市内各地に点在し、観光都市としてのブランドを確立しています。まあ京都はやや特殊な例ですが、その街にしかないコンテンツを育てることができれば、名古屋も強い都市に進化できます。

個人的には最近の名古屋はいい線まで行っていると思っています。以前は「名古屋といえば?」という質問に対して、回答は「ういろう」とか「テレビ塔」という弱いものしかありませんでした。しかし最近では「なごやめし」は全国区であり、食というカテゴリーでかなり強いコンテンツになっています。

またレゴランドは名古屋にしかない名所(値段が高すぎるなどいろいろ問題はあるが・・・)ですし、次はジブリパークがあります。ジブリは世界的に有名であり、やりようによっては名古屋を観光都市として押し上げる、強力なポテンシャルを秘めていると言えます。

このように最近は名古屋にしかない強いコンテンツやイメージが育ちつつあると感じます。この流れを止めずに名古屋を成長させていくことが大切です。

あとはアピールです。これまで名古屋はアピールがあまり上手でなかったため、今後はこれらをうまく発信し、来てもらえるような都市を目指していくことが重要です。これからの8年間、魅力的なコンテンツ整備とその情報発信を行い、名古屋ブランドを構築しておかなくてはなりません。

このブログ的な目線で言えば、再開発の進展も必須です。中日ビル、名鉄、丸栄、栄公園などさまざまな大型再開発が予定されていますが、行政がこれまで以上に後押しし、リニア開業に備えなくてはなりません。構想段階の明治屋や駅西高層ビルも大きく前進させる必要があります。

そしてそれらを結ぶ鉄道網。BRTを造るならみんなが乗りたくなるような魅力的なものに、老朽化した地下鉄駅は徹底したリニューアルで洗練されたものにしなくてはなりません。こういうところにもブラッシュアップをかけることで、都市の総合力を向上されることが重要です。鉄道の新線も同時に検討していくべき課題でしょう。

このようにすることで、名古屋にオフィスを構えたいと企業に思わせるくらいになれば理想的です。加えてハード面の整備だけでなく、さまざまな規制緩和や名古屋にオフィスを構える企業を優遇するなどのソフト面の策も必須になります。

もちろんそれだけではありません。このブログは再開発を中心に扱っていますが、他にも子育てや福祉、災害対策(伊勢湾台風を経験し東海地震が迫っているという名古屋の事情を考えればこれは外せません)などなども必須でしょう。

これらを総力で行い、8年間で都市力を磨き上げ、リニア開業に備える。都市力が突然倍になったりすることはありえません。地道な方法ですが、リニア開業までにできることを全て行い、発展につなげていくことが最も重要だと考えます。

リニア開業はチャンスばかりではありません。東京にストローされるかもしれないという危機でもあります。しかしこれまで以上に都市力向上に邁進し、しっかりと備えていけば、名古屋はリニアをチャンスにし、さらに発展できるはずです。令和の時代が、リニアで名古屋がさらに発展する時代になって欲しいと思います。

今回は元号が変わるということで、次の時代で名古屋がどうなっていくべきか、日ごろ思っていることをとりとめもなく書いてみました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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コメント

  1. さすらいのおじさん より:

    名古屋に住むものとしてますます
    住み心地がよくなり(これはある程度満たされている。)、
    他の地域からも魅力に映る(こちらはまだまだ課題が多いようです。)
    街になることを期待します。

  2. 地方人 より:

    私の個人的な願いは、この国の東京一極集中の是正に繋がるように日本の三大都市である名古屋、大阪が大発展をして、この歪な状態を打破して欲しいことです。いろんな問題や乗り越えるハードルは多々有ると思いますが、日本の未来の為にも是非とも名古屋、大阪には頑張って頂きたいです。

  3. トム・ソーヤ より:

    しかし、日本のどの都市にも当てはまる事ですが、他力本願と云うか、旧態依然の地方交付税みたいな感じでやれ外資、大都市、大企業からの資本投下等の外的要因による発展を期待していますが、自立独立型の都市が日本には少し足りない気がします。日本は新しく産業を生み出す独創性や想像力が豊かな都市が必要だと思いますが、無理ですかね。