名鉄名古屋本線知立駅の周辺では高架化事業が行われています。知立駅は名古屋本線の特急停車駅であり、三河線の海線・山線の結束点にもなっている重要な駅です。しかし駅自体は高架になっておらず、市街地の分断や渋滞が大きな問題になっていました。
対象となるのは名古屋本線が知立駅を含めた約1.5km、山線が約2km、海線が約1.5kmの区間です。他の高架化と比べて大規模な工事となります。現在は基礎工事が行われています。4か月ぶりのレポートです。
上り仮ホームから高架の基礎工事の様子を見ます。重機が多数投入されて工事が本格的に始まっています。ついに本線の高架工事に入ったということを強く実感します。
跨線橋から豊橋方を見ます。殺風景だった仮線の左側に重機が林立しています。いよいよ本格的な工事の始まりです。
旧ホームは解体されて草が生い茂っている部分もあります。跨線橋も一部撤去されています。
改札外から見ると撤去されたことがよくわかります。左に残っている階段はどこか廃墟のようで、個人的には昨年行った軍艦島を思い出しました。
名古屋方へ行くと建設途中の高架が見えてきます。前回より完成部分が長くなりました。
豊橋方も盛り土が撤去され本格的に工事開始。今回、ほぼ全区間で工事が始まっていました。
駅前で建設中だった「エムズシティ知立ザ・タワー」は完成していました。一部店舗が既にオープンしているようですが、多くの店舗はこれからのようです。まだテナントが埋まっていない部分もありました。
駅前は区画整理が進み視界が開けてきました。左奥のビジネスホテルは前回建設中でしたが、営業開始しているようです。
今回は知立駅高架化に伴って移設される三河線の三河知立駅にも注目してみました。三河知立駅は知立駅からほど近い場所にある山線の駅で、利便性向上のために1kmほど豊田市方へ移設されます。今の場所は知立駅に近すぎて需要を拾いきれていないためです。
今回の事業で山線は複線区間が増えます。かつて名鉄は名古屋から豊田の直通特急を構想していると話題になったことがありました。最近はすっかり影を潜めているこの話題ですが、山線の複線区間が増え、この構想が実現するといいですね。名鉄にどこまでやる気があるか分かりませんが・・・
現在の三河知立駅周辺です。ここも高架化対象のため用地が広く確保されています。
移転予定地周辺です。中学校の校庭や会社の駐車場を削って駅施設や駅前ロータリーを整備します。
ついに高架工事が本格的に始まった知立駅。今後の工事の進捗と共に、新たな特急構想など鉄道網の進化にも注目していきたいですね。