名鉄瀬戸線喜多山駅付近では高架化事業が行われています。対象となるのは喜多山駅前後の1.4kmの区間です。この区間には瀬戸街道、国道302号線という2大ボトルネックが存在するため、高架化はその解消が主目的です。さらに高架後の喜多山駅は2面4線となるため、瀬戸線で初めて待避設備を擁する駅になります。
この区間は2018年3月17日に上り線の仮線切替が完了しました。現在は旧上り線を撤去している段階で、その跡地に上りの高架線が建設されます。
前回から半年振りの取材です。今回も小幡駅から喜多山駅に向かって歩きます。
小幡駅から少し歩いた地点の様子です。手前の旧上り線の線路が完全に撤去され、資材が置かれています。架線もなくなっています。
もう少し歩いてみます。線路と架線はなくなっていますが資材の搬入はまだのようです。
瀬戸街道を越えました。ここも同じような状況です。
喜多山駅が見えてきました。ここは2線分建設できそうなくらい広いです。右奥の電線は架線に干渉しないようにかなり高い位置になっています。
喜多山駅です。旧ホームも完全に撤去されています。
仮上りホームから旧ホームがあったあたりを見ます。今回の取材ではまだ重機が入っている箇所はありませんでした。ですが架線柱を動かせばいよいよ高架工事に着手できる段階です。来年には重機が入って工事が本格的に始まると思われます。
喜多山検車場がなくなり仮上り線もなくなったのでこのあたりはだだっ広く見えます。高架化が完成しても土地が余りそうです。現在の喜多山駅前はちょっと窮屈なので駅前広場ができるといいですね。その際は車の乗り入れ最優先ではなく、歩行者が滞留できるような空間になればと思います。駅ナカや商業施設などの併設を考えてもいいかもしれません。
駅ナカといえば、名鉄は9月19日、清水駅~尼ヶ坂駅間の高架下に商業施設を整備する計画を発表しました。まず1期として清水駅側に店舗10店を整備、2019年春開業を目指します。その後2期として尼ヶ坂駅側に店舗15店を整備、2020年春開業を目指します。
完成予想図です。飲食店のほかにも保育施設や物販店舗を入れ、日常的に使える商業施設になります。電車が2両なのが謎です。
まあ厳密に言えば駅ナカではないのでしょうが、駅や鉄道施設に付随する施設として集客力向上が期待できます。このような鉄道沿線を賑やかにする計画が進むのは喜ばしいことです。
同じく瀬戸線では2020年に大曽根駅でも駅ナカが誕生予定です。瀬戸線は4000系導入で一気に近代化しましたが、喜多山駅高架化、相次ぐ駅ナカ整備などまだまだ進化していきそうですね。
コメント
名駅からささしままで地上を歩かせるなら、あそこにもこのような高架下施設があったら連続的な賑わいが生まれて良さそうですね
瀬戸線といえばあおなみ線と同様に追い越しの為の線路がホームにないので急行も遅いという感じですが、せっかくだから追い越しできるような線路も作ってくれればいいのですがね。