名鉄瀬戸線喜多山駅高架化工事の状況 2018.3

名鉄瀬戸線喜多山駅付近では高架化事業が行われています。対象となるのは喜多山駅前後の1.9kmの区間です。この区間には瀬戸街道、国道302号線という2大ボトルネックが存在するため、高架化はその解消が主目的です。さらに高架後の喜多山駅は2面4線となるため、瀬戸線で初めて待避設備を擁する駅になります。

この区間は3月17日に上り線の仮線切替が完了しました。本来ならば3月10日に移行するはずでしたが、空港線で架線が切れ車両が海上で立ち往生するトラブルが発生。その対応に追われたようで一週間延期しての仮線切替となりました。まあ先週は時間が取れなかったので、個人的にはちょうどよかったのですが・・・

まずは小幡駅の東側の踏切から撮影。上り線が仮線(中央)に切り替えられているのが分かります。使われなくなった旧上り線(右)の線路がぷつりと切れています。

喜多山駅に向かって歩きます。新しくなった上り仮線を電車が行きます。線路北側は仮囲いがあるので南側が撮影しやすいです。

瀬戸街道を越えるカーブに差し掛かります。手前の切れているのがこれまで使われてきた上り線です。

左に速度標識が見えます。高架化による線形改良(曲線半径の緩和)は行われるのでしょうか?このあたりだけ高架線建設用地(右)が広いので可能性はありそうです。

1つ目のボトルネック、瀬戸街道です。

瀬戸街道を越えると再びカーブした後、直線になります。

踏み切りの北側から尾張瀬戸方を見ます。手前、下り仮線の移行からは既に1年半ほど経つので早くも錆が目立っています。

喜多山駅まで来ました。仮駅舎、仮ホームが並んでいます。踏切がどこなのか分かりにくく交通量も多いため、知立駅のように係員が立っていました。

これを過ぎるともうひとつのボトルネック、国道302号線の踏切があります。これをもう数百メートル行ったところで高架が終わり、地上に降りてくる計画です。

それでは供用開始した喜多山駅の仮駅に入ってみます。

以前はこの構内踏切を渡って旧上りホームに入っていましたが、ホームの移動に伴って封鎖されています。

新しいホームはこちらから。ここも係員が配置されています。

供用開始した上り仮ホームは1面1線の片側ホームです。仮ホームらしく必要最低限のシンプルな作りです。

1年半ほど前から使用されている下り仮ホームから見ると、こちら側に背を向けているような感じがします。

最後に役目を終えた旧上りホームを見ます。今までお疲れ様と声をかけてあげたいですね。

今後いよいよ旧線の撤去が始まり、その後高架線の建設が始まります。瀬戸線の中でも屈指のボロい駅だった喜多山駅ですが、ついに待避設備を有する最新鋭の駅に生まれ変わろうとしています。

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