東山線千種駅はJR中央線との乗換駅で、一日約5万人の乗降客があります。しかし駅施設は開業以来ほとんど手を加えられておらず陳腐化、老朽化が目立っていて、一日約5万人が利用する主要駅にしてはさみしい印象です。
そこで名古屋市交通局は今年の3月、千種駅コンコースのリニューアル計画を発表しました。現在は一番人の行き来が多い場所にトイレや駅長室がありますが、計画ではそれを移動させて跡地に店舗を入れ、駅構内の賑わい創出につなげていく予定です。
千種駅に限ったことではありませんが、名古屋の多くの駅は殺風景のただ通過するだけの場所になっています。しかしこれはいけません。今は駅自体の付加価値を高めたりして、行ってみたい乗ってみたいと思えるような場所づくりをする時代です。現に首都圏や関西圏では駅ナカの開発が盛んに行われ、鉄道施設全体の魅力向上が進められています。
そしてようやく名古屋でもこういった取り組みがなされるようになってきました。千種駅は伏見駅で予定されている駅ナカよりは小規模ですが、このようなリニューアルは大歓迎です。
JR中央線との連絡通路です。旧トイレは閉鎖していて、この跡地にはセブンイレブンができる予定です。
移動先は旧千種地下街のあった場所です。トイレは先行して供用開始しています。リニューアル後はこれくらいのクオリティなのですね。期待できます。
その他、現在駅長室がある部分にはスターバックスが出店する予定です。
引用名古屋市交通局 プレスリリース（PDFファイル）
完成予想図です。床材や天井板もリニューアルされる見込みです。コンセプトは「緑のミチクサ散歩道」。つい道草してしまうような楽しい空間づくりを目指すとしています。道草と千種が掛かっているのがおもしろいと思いました。金城学園大学の学生のアイデアが取り入れられているそうです。
セブンイレブンは来年2月に先行オープン、全体の完成は来年8月頃の予定です。