名二環(名古屋西JCT~富田IC)の建設状況 2017.9

名古屋第二環状自動車道は名古屋の郊外を環状に結ぶ高速道路です。北半分は東名阪自動車道として長らく併用されていましたが、2011年3月に高針JCT~名古屋南JCTが開通。残る名古屋西JCT~飛島JCTまでの区間は2020年の開通を目指して事業中です。

引用NEXCO中日本 高速道路の建設情報

並行する国道302号は大型車の割合が多く、しばしば渋滞も発生しています。この区間が高速道路として完成すれば、渋滞の大幅減が期待できると同時に、長らく進めてきた名古屋郊外の環状道路の整備が完了することになり、意義は大きいといえます。

今回お伝えするのは富田ICから名古屋西JCT付近までの区間です。包里交差点から北に向かって歩いていたので、順番に写真を載せていきます。

包里交差点の歩道橋から北側を見た様子です。右手前の極太の橋脚に目が行きがちですが、その奥の橋脚はまだまばら。基礎に手をつけていないと思われる箇所もあり、整備状況に差があります。

このあたりではまだまだこれからといった感じです。

近鉄の高架のあたりまで来ました。驚くことにこのあたりでは桁工事まで進んでいます。

ただし近鉄の線路上の部分だけは施工を後回しにしているようです。

近鉄の北側の部分です。このゴツゴツした支えを見るとなんだか六番町の工事を思い出しますね。

さらに北に進みます。ケーシングチューブ(茶色の円筒)のある位置が橋脚のできる場所です。ここで基礎に必要なコンクリート打設と鉄筋かご、トレミー管の挿入を行った後、ケーシングは引き抜かれます。

関西本線の高架のあたりまで来ました。こちらは近鉄付近とはずいぶん様子が違います。まだまだこれからのようです。

もう少し北の様子です。後ろに見えるのは冨田工場です。先ほどの関西本線からこのあたりの区間が一番遅れているような印象です。

さらに北へ進みます。こちらは割と進んでいるのがわかります。交差するものがないので低めの橋脚です。

名古屋西JCTが見えてきました。

名二環は5号万場線の下にもぐる形になっています。天井がつかえそうです。

名古屋西JCTはこれまでT字型、3方向のJCTでしたが、名二環が南側に接続することによって十字型、4方向のJCTになります。そのためさまざまな方向のランプが増え、JCTの形が複雑化しています。

今回お伝えした区間では、工事がかなり遅れている箇所があり、2020年の完成も割とギリギリの目標だと思います。しかし名二環は重要な道路です。難工事もあるかもしれませんが、1日も早い全線開通を期待したいです。

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