御園座タワーとその周辺の状況 2017.8

グランドメゾン御園座タワーは旧御園座会館の跡地に建設されている40階・150m(最高部は約160m)の劇場一体型の超高層マンションです。構成は、4階までが劇場、5階~40階が積水ハウスのマンション「グランドメゾン」となります。

年末あたりから入居開始の予定ですが、既に全戸完売しています。最上階の部屋は3億7000万円だそうで・・・いったいどんな人が住むんでしょうね。それとも投資用になるんでしょうか。まあどちらにしろ私には縁のない話なんですが(笑)

現在はヘリポートの構築が終了し、建物の形としてはほぼ完成形になりました。タワークレーンは高層部に2基、低層部に1基ありましたが、いずれも解体されています。

劇場部分の外壁の特徴は、白と黒で構成される斜めの格子模様です。これは「なまこ壁」と言い、瓦を壁に張り目地の部分に漆喰を盛り上げて塗り固める、壁の様式のひとつです。意匠の監修には隈研吾氏が起用されています。

この界隈はほかにも動きがあるので見ていきましょう。

まず御園座の南に建設された碧海信金ビルです。こちらも隈研吾氏の監修。ガラスカーテンウォールとランダムな木のルーバーによって、和の雰囲気とスタイリッシュな感じが見事に融合している美しいビルです。7月18日から稼動開始しています。

その東は岡崎信金ビルです。こちらもクオリティの高い意匠ですね。現在は外構の整備や内装工事が中心と思われます。

御園座の街区の北西角にはパチンコ店がありましたが、解体工事が行われ、現在は駐車場になっています。以前は隠れていた御園座の裏の、のっぺりした面が見えています。ここに何が建つかはまだ決まっていません。

その駐車場から北側を見ると、またまた工事現場が見えます。ここは以前、東鮓本店があった場所です。跡地には14階建てホテルの建設が決まっています。中央の黒いネットで覆われた建物は残ります。

御園座や2つの信金ビルは意匠のクオリティが高く、こういったビルが増えてくると景観が引き締まってくる印象です。伏見界隈では、今回取り上げなかった場所でもいくつかの解体・建設工事が進んでいて、動きが活発になっています。このままの勢いで、美しいデザインの建物が増えていって、伏見界隈の街並み全体がさらにブラッシュアップされていくといいですね。

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