愛知芸術文化センター 展望回廊

愛知芸術文化センターは東区にあるホールや美術館からなる文化施設です。NHKの南側、オアシスの東側にある、剛健な建物です。あまり知られていませんが、11階には無料の展望回廊があり、名古屋都心の姿を一望することができます。

 高さ  普通(約60m、都市を等身大スケールで見る感じ)
 入場料  無料
 アクセス  至便(栄駅徒歩1分)
 施設充実度  質素(建物内にはレストランやホールなど充実)
 景色の見易さ  良好(ガラス面に近づける)

愛知県芸術文化センターは栄に位置しているため、名駅方面を中心に都心の迫力ある景色を間近で楽しむことができます。まずは南方面から。業務地区らしく中高層ビルが立ち並んでいます。新中日ビルは右端に圧倒的存在感を放つランドマークとして姿を現すことでしょう。中央やや右のはるか向こうに見えているタワーマンションはミッドキャピタルです。

左端は栄の繁華街の中心エリア。ラシック、ナディアパーク、栄タワーヒルズが重なります。スカイルや丸栄も見えていますが、今後の再開発で景色が大きく変わっていくことでしょう。少し右を見るとグローバルゲートが頭を覗かせています。距離がやや遠いので高さ170mでも小さめに見えます。その右は御園座と広小路クロスタワー。変わりゆく伏見の新ランドマークです。

錦通をズームで見ると建物高さが一定に揃っているラインがあるのがわかります。国際ホテルや旧東海銀行など、百尺規制の名残だと思いますが、それだけ建物の更新が遅れているともいえます。今後の再開発に期待しましょう。

さらに右に目を移すと名駅が見えてきます。200m超のビル群が中央やや右に圧倒的な存在感を放っています。右端には100m弱のビルが何棟も連なっているのが見えます。桜通沿いのオフィスビル群です。

そして右には栄のランドマーク、テレビ塔が見えてきます。東京タワーや札幌テレビ塔は赤白塗装ですが、航空法施行以前に完成した名古屋テレビ塔は銀色です。私はこの銀のテレビ塔が一番カッコいいと思います。右端に見えるのはアーバンネット名古屋ビル。となりに建設予定の旧住友商事ビル再開発が進めば景観がさらに変わってくると思います。

名駅ビル群とテレビ塔とオアシスを入れた1枚です。これまで高層ビルのスカイラインをメインに紹介してきましたが、下に見えるオアシス21や久屋大通公園も、都心では珍しい大規模な緑地帯として目を引きます。オアシス21はバスターミナル一体型の都市型公園です。久屋大通公園は名古屋の戦後復興のシンボルであり、2本ある100m道路のうちの1つです。こちらも三井不動産主体が進みます。

展望回廊は施設のおまけ的な存在です。このような質素な通路があるだけとなっています。その分人は少なく、穴場的なスポットといえます。

芸術文化センター自体は質素ではなく吹き抜けのある大きな建物です。展望回廊へは11階までエレベーターで上がり、そこからアクセスします。

右に見える階段を登ると展望回廊です。レストランもありますが、平時はそこまで混んでいません。

下から吹き抜けを見上げた様子です。かなり大規模な吹き抜けです。

いかがでしょうか。展望施設そのものは地味ですが、その分穴場的スポットとしてゆっくり景色を楽しむことが出来ます。加えて今後は栄の再開発が活発になります。ここなら栄の景色がダイナミックに変貌していく様子を見ることができるでしょう。

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