シンフォニー豊田ビル

シンフォニー豊田ビルは名駅にある映画館、オフィス、ホテルの複合高層ビルです。トヨタ不動産が保有するビル群の中では、ミッドランドスクエアを除けば最大規模となります。

かつて道を隔てて第二豊田ビル西館、東館が建っていた場所に建設されました。一体化のために道路は付けかえられ、まとまった敷地を確保しています。

 住所  中村区名駅四丁目11-27
 高さ  114.597 m
 階数  25階
 敷地面積  4,230 m²
 建築面積  2,199 m²
 延床面積  47,596 m²
 竣工  2016年
 建築主  トヨタ不動産
 設計  竹中工務店
 施工  竹中工務店

全体です。1階がエントランスとカフェ、2階から5階までが映画館「ミッドランドスクエアシネマ2」です。オフィスエントランスが大きくとられ、一般客が入れる入口は建物南側のこぢんまりとした空間になっています。

17階まではオフィスです。主に豊田通商の本社が入っています。18階から上はホテル「三井ガーデンホテルプレミア」です。

かつてここには第二豊田ビル西館、東館が道を挟んで建っていました。その道路は現在のビルが建っている写真左側のあたりで接続していました。道路つけかえにより敷地がまとまり、ビルも一体化しました。

余った敷地は植栽が施されています。夜になるとイルミネーションもきれいです。特にクリスマスや年末になると光は一層輝きを増します。

左に少し見えるのはサンクンガーデンです。名駅の地下街までつながっており、ここから地下商業施設と連絡しています。

地下の様子です。外から光が入るので明るいです。ここにはいくつかの飲食店舗が入っています。

この地下は既存トヨタ不動産系列のビルと連絡しています。南はセンチュリー豊田ビル方面、北はクロスコートタワー~ミッドランドスクエア方面に接続し、地下だけで一周することができます。センチュリー豊田ビルとの飲食店街は「メグルメガーデン」と呼ばれています。

南から見た様子です。こちらから見ると細身に見えます。200m超えが当たり前の名駅では完全にわき役のシンフォニー豊田ビルですが、見る角度によっては100mを大きく超えるだけあってやはり高く感じます。

全体的にベージュの石材っぽい外観に連続的な水平窓を強調したデザインになっています。これはセンチュリー豊田ビルなど他のトヨタ不動産系列のビルも同様です。

東から見た様子です。こちらは裏側にあたるのでほとんど窓はありません。そしてホテル部分はくぼんで見えるのがわかります。上空から見ると特にわかりやすいですが、ホテル部分はL字になっています。

延床面積が5万をぎりぎり下回っているのでここもアセスメント回避と思われます。床面積があまり必要のないホテルをL字にしつつ、うまく条例回避となる設計を行ったと思われます。

映画館、オフィス、ホテルは内包するシンフォニー豊田ビル。ミッドランドスクエアほどではないものの、トヨタグループの脇を固める重要な拠点ビルと言えるでしょう。

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