名古屋プライムセントラルタワーは、隣のブリリアタワー名古屋グランスイートともに、名古屋市交通局那古野営業所の跡地に開発されたビルです。ともに100mあまりのビルで、オフィスとマンションのツインタワーを形成しています。
1階がエントランス、2階が自走式駐車場棟へのアクセスフロア、3階から23階までがオフィスフロアと、ほぼ純正大型オフィスビルとなっています。
住所 | 西区名駅2丁目27番8号 |
高さ | 106.23m |
階数 | 23階 |
敷地面積 | 9,716.05 m² |
建築面積 | 6,039.29 m² |
延床面積 | 49,788.21 m² |
竣工 | 2009年 |
建築主 | 東京建物・丸紅 |
設計 | 清水建設 |
施工 | 清水建設 |
名駅から5分の立地です。少し歩きますがそれほど遠くはありません。近くには円頓寺商店街の入口もあります。
白い縦ラインから織りなされる端正なデザインとなっています。高さ100m超で延床面積はぎりぎり5万を下回りアセスメント回避です。
純正のオフィスビルなので、貸室面積でいえば名駅の超高層ビルを除けばトップクラスとなります。太いビルであり、基準階面積に関してはそれらと比べても引けを取りません。入っている企業もそれだけ多くなります。
エントランスはその企業に勤める多くの人々を受け入れる風格ある空間となっています。
エレベーターは3階から13階までが低層バンク、13階から23階までが高層バンクとなっています。それぞれ5台ずつあります。
このビルの開発を主導したのは東京建物。名古屋におけるフラッグシップ的な物件となります。
ビルの北側は通路があって通り抜けできるようになっています。その中にはモニュメントがあったりしてそれを見るだけでも面白いのですが、このような石碑もあります。ここは名古屋における電気鉄道発祥の地。文字の通り、名古屋電気鉄道の本社や発電所などの重要施設がここにありました。
ちなみに県庁前とありますが、昔の県庁は今の中区役所のあたりにありました。その県庁と笹島を結んでいた電気鉄道とは路面電車のことです。かつて名古屋市内の輸送の主力を担いましたが、1974年には廃止、その役目を市バスや地下鉄に移しました。
路面電車が廃止になった後、この地は名古屋市電気局の後継である名古屋市交通局のバス営業所として利用されるようになりました。その後2003年に閉所して現在のビルが建っていますが、バス車庫の機能は戻ってきており、1階の一部はバス車庫になっています。ビルの裏側からはこのように駐車しているバスの姿を見ることができます。このように名古屋プライムセントラルタワーは名古屋市交通局となにかと縁が深いビルとなっています。
どの方向から見ても白い縦ラインが印象的です。青空とのコントラストがよく似合うビルですね。
ビルの表となるのは東側で、トイレやエレベーターなどのコアは西側の配置です。そのため西側は窓が少なめとなります。
いかがでしょうか。名古屋プライムセントラルタワーは東京建物の大型オフィスビルです。実は名古屋市交通局とも縁深いです。名駅から少し歩いてビル見学もいいでしょう。