三都物語神戸編 震災復興を象徴する超高層ビル群

今回から関西三都物語として神戸、京都、大阪を紹介していきます。関西住みの友人に会いに行ったのがメインでしたが、天気が最高で、取材もかなり充実しました。

まず最初は神戸編です。これまで再開発がやや遅れていた感がありましたが、今では駅周辺で大規模な再開発が3件同時進行中。これらが完成する頃には三宮はかなりの超高層ビル街になることでしょう。その様子を紹介していきます。

そして神戸と言えば異国情緒あふれる街並みとともに、海や山と都会が共存しているのが大きな見所です。展望台や海側からの景色を紹介しながら、その魅力を余すところなくお伝えできればと思います。

まずは三宮です。JRの駅ビルが建て替え中。30階・156.2mの新ビルは商業、オフィス、ホテルが入る鉄板パターンで、三宮の玄関口となる素晴らしい超高層ビルが建設される見込みです。

左奥に見えているのは先に建て替えが完了した阪急のビルです。JRの建て替えが完了することによって三宮はそれぞれの鉄道会社が超高層ビルを構えることになり、ターミナルとしての風格は一層高まります。

駅前ということでなかなか難工事です。工期も2029年までと比較的長く設定されています。今年中にはタワークレーンの姿を見られるのではないでしょうか。

完成予想図です。ドレスをまとったような優雅なデザインとされています。この気品ある姿が神戸の上品な都市イメージと重なります。

そして大きな屋上庭園をはじめとした広々とした公共空間もポイント。三宮は意外とゆっくりできる場所がないため、広場ができるのにはとても期待できます。

次に進行中なのは32階・163mの雲井通地区再開発です。こちらは低層部バスターミナルと商業と図書館、高層部はオフィスとホテルです。街区一体開発のためボリューム感がすごいことになっていますね。

このようにタワークレーン4基で構築中。そろそろ低層部が終わり高層部にかかろうとしています。完成は2027年末の予定です。今年中には躯体工事が完了するでしょう。

マストの色でわかりますが大林組の施工です。紹介している他の再開発は竹中工務店で、関西大手2社の強さが際立っています。

完成予想図です。モダンな低層部とガラス張りの高層部が融合したデザインです。相当存在感を有するビルになるでしょう。

低層部にはデッキも伸びてきています。先ほどの駅ビルのデッキやミントともつながります。回遊性向上も期待されます。

もう一つは神戸市役所2号館の建て替えです。築60年くらいだった古い建物を取り壊し、28階・140mとなる超高層の庁舎を建設します。

ちなみに後に紹介する現在使用中の1号館は30階建て(写真左側)です。神戸の市役所は超高層2館体制となります。

現地仮囲いにはこのように完成予想図がたくさん張り出されていました。足を止めて看板に見入る人もちらほら。他の再開発のパースもあり、街が変わっていく機運を醸成しています。

完成予想図です。長方形の建物ですが、いくつかのボリュームの箱を組み合わせたような姿が特徴的。高層部にはコンラッドが入ります。完成は2029年の予定です。

なおこれは2号館ですが、現役で使用中の1号館(左奥)には無料の展望台が設置されています。そこから神戸の街並みを見てみましょう。

まずは北方面。下の工事中の部分が2号館の予定地です。まだ基礎工事が始まっておらず本格着手前といった感じです。

そして奥が三宮方面。阪急のビルが目立ちます。その後ろには六甲山地が迫っており、本当に山が近いことを実感します。山のふもとのあたりが異人街となっています。

広角で見てみましょう。阪急と国際会館の間にJRの新ビルが立ち上がってきます。その右に見えるタワークレーンが先ほどの雲井通地区。さらに奥にあるのがシティタワー三宮で、54階・190mを誇る神戸で最も高いタワーマンションです。

続いては南方面です。タワーマンションの集積度が高いです。神戸は海と山が迫り土地が少ないため上に延ばすのは必然と言えるでしょう。

左下には「1.17」の文字が見えます。訪れた日はちょうど阪神淡路大震災が発生した日でした。今年で31年になります。

南方面をズームです。国内で初めての本格人工海上都市であるポートアイランドがあります。これも土地が狭い神戸が新しい開発用地を海に作るという方法をとって生まれたものです。

そしてその向こうには神戸空港があります。最近国際線の発着も解禁され、利用者数を確実に伸ばしつつあります。神戸の成長エンジンとしてさらなる飛躍が期待されます。

最後はポートアイランドからしおさい公園に来てみました。ほぼ誰もいませんが、海を越えて超高層ビルを望める、ビル好きとしてはおすすめのスポットです。

こうして見ると三宮のビル群が目立ちます。3年後にはここに3棟の超高層ビルが加わり、その景観は一層賑やかになります。本当に楽しみです。

右に見える赤白は宮崎カーフェリーです。当ブログの旅行編で一度だけ登場しています。高層ビルとフェリーの組み合わせはやはり港町神戸がやはり一番似合います。

途中で紹介しましたが、神戸に壊滅的な被害を与えた震災からは31年を迎えました。その爪痕は甚大で、神戸は長きにわたって苦しみましたが、今ではそれを乗り越え発展を続けています。海の向こうの超高層ビル群はその象徴です。

実は人口流出などネガティブな要素もあるのですが、海も山も近い風光明媚なこの魅力は国内で他の都市に出せるものではありません。独特の魅力を磨きつつ、神戸らしく、さらに発展していってほしいと思いました。

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