岩塚の大型倉庫が完成しました。かつて三菱の工場があった跡地で、2021年に延床35万の超巨大な建物ができることが判明。それからおよそ2年で倉庫は完成しました。
その後すぐに北側の土地に延床8万平米の倉庫が建設されることが明らかに。旺盛な物流需要が裏付けされた形です。そしてそれからまた2年、倉庫が完成したのでレポートします。
前回から8か月ぶりの取材です。

北側から見た様子です。奥に巨大な建物が見えます。名称は「LOGIPORT2」となっています。以前完成した35万平米の方が「LOGIPORT」です。これで合計延床は43万というとんでもない規模になりました。タワーズより大きいです。
建設したのは、東急不動産、舗装業大手のNIPPO、米国系不動産投資ファンドの「ラサール不動産投資顧問」です。一社ではなく、複数の企業が合同で利用する倉庫になる見込みです。施工は清水建設です。

東から見た様子です。左が1期、右が2期です。施設の特長として、1階と2階がバース式となっており、大型車両がスロープで2階へ直接乗り入れ可能な設計を採用しています。効率的な物流オペレーションのため荷物用エレベーター、垂直搬送機をそれぞれ4基設置しています。
防災面では、揺れに強い制震構造を採用し、地震による揺れを大幅に低減します。浸水リスクに備え、受変電設備を2階に設置するとともに、72時間稼働可能な非常用発電機も設置し、BCP対策を考慮しています。
最大1.5メガワットの太陽光発電も屋根に設置。このようなフロア面積が大きい建物では非常に有効です。CASBEEのAランク取得や、ZEB認定も見込むなど、建物環境性能も高く意識されているようです。
ということでこれで長らく続いた岩塚の巨大倉庫のレポートは終了します。竣工おめでとうございます。