三郷駅前再開発は名鉄瀬戸線三郷駅の南側で予定されている複合開発です。2023年7月には組合が設立、本格的に動き始めました。
しかし昨今の建設費の増大で当初の予定から遅れる見込みとなり、案も少し練り直しがなされていました。そして先日新しい案が尾張旭市のページに掲載されました。それによると新計画では22階・86.19mで、完成は2029年となるようです。

現地の様子は9か月前にレポートしています。
引用尾張旭市 三郷駅周辺まちづくり事業について(以降の資料も同様、PDFファイル)
こちらが1階平面図です。大きな構成は変わっていませんが、以前は比較的分散していた商業が集約されています。また、公共公益施設と駐輪場が駐車場棟の1階に移動しました。南東の独立していた棟は金融機関中心になりました。
2階の様子です。タワマン棟には住宅駐輪場がメインで入っています。もともと1階の階高が大きくデッキに接続するのが2階でしたが、見直しが行われ、階高の低い駐輪場を2階に入れ込み、デッキに接続するのは3階となりました。
3階です。名鉄瀬戸線の連絡通路とつながるレベルです。デッキが南東側の独立していた建物につながっていましたが、コストがかさむのかとりやめとなりました。その他建物更生としては大きな変更点はありません。
断面図です。上記の見直しに伴い高さは86.19mとなりました。メインとなる住宅棟は以前23階でしたが、22階に。以前よりわずかに低くなりましたが、建設費の高騰で規模縮小や中止が相次ぐ中、ほぼ維持できたのは素晴らしいと思います。
今後のスケジュールとして、9月に新案をもとにした住民説明会、11月に審議会を経たのち、来年2月に都市計画決定するようです。解体開始は2026年中旬から、完成は2029年の予定です。
建設費としては当初150億円程度でしたが、50億円あまりの追加となり、全体で200億円強となるようです。このうち市の負担額は約55億円となるようです。
今回現地の様子はありませんが、それほど変わっていないと推察されます。折を見てまた現地レポートもしていきます。