名鉄が鶴舞線用新型車両を導入へ!

5月8日、名鉄は鶴舞線用の新型車両「500系」を導入すると発表しました。時期は2026年度の予定です。詳細を見ていきましょう。

鶴舞線には乗り入れている名鉄の車両は100系/200系の合計11編成です。初期車は1979年から投入されており、すでに運用開始から45年以上が経過、最も新しい215編成でも1994年と30年以上となっています。

個人的には都心に乗り入れているのにかなり古い車両だと前々から感じており、置き換えはいつなのかと思っていましたが、ようやく来たという感じです。方向幕が「普」という古めかしい表示も名鉄で唯一だったかと思います。

引用名鉄ニュースリリース(PDFファイル)

こちらがその500系です。名鉄の赤に鶴舞線の青を追加したカラーリング、と思いきや「名鉄WAO!」のイメージカラーである青を追加したそうです。なんかよくわかりませんがまあ側面を見ただけで鶴舞線乗り入れ車両であることは一目でわかりそうです。そういえば300系も上飯田線に合わせてピンク色になっていますね。

また、315系などと同じように側面の窓の横に赤の塗装があります。おそらくホームドアがあるときの視認性などを考えて配色したと思われます。名鉄の銀電では初めてのパターンかと思います。

正面は左右非対称のデザインとし、これまでの名鉄にない新しさを表現しているそうです。これまで左右対称の100系/200系が当たり前だったので新風を吹かせることになりそうですね。ただし本線系では左右非対称が普通に走っています。

総合的なデザインについてはいろいろ意見がある方も多いでしょうが、まあ実物を見て見ないと何とも言えないと思います。私は結構いいと思いますし、何より名鉄きっての古い車両が洗練された新型車両で置き換えられるのを歓迎したいです。

導入するのは2026年度1編成とされています。おそらく2027年1月~3月の間で登場すると思われます。その後量産車が1年に2~3編成くらい出るイメージでしょうか。

車両の内部イメージです。木目調の大型袖仕切りとベージュ系の壁により、落ち着いた温かみ
のある空間を演出します。袖仕切りは丸みを帯びた形状とし圧迫感の軽減を図ります。

シート生地は明るい青色を使用。全体的に柔らかな、親しみやすい雰囲気を生み出します。これは鶴舞線の色なのか「名鉄WAO!」の色なのか・・・

他にもインバウンド対応として4か国語対応のビジョンや、セキュリティ性の高い防犯カメラの設置、全車両車いすスペース配置など、最新のトレンドを抑えた内容となっています。

新しい車両が登場すると旧車両の引退が迫るということで寂しいですが、鶴舞線の新しい時代を楽しみにしたいと思います。

さて同日、名鉄から設備投資計画が発表されました。いつもは3月末に出ていますが、今年は名鉄再開発のタイミングの兼ね合いの関係からか未発表でした。それを少し見ていきましょう。

まず車両関係では9100系/9500系を10編成新造。これで100系/200系同様、真っ赤な電車はどんどん数を減らしていくことになりそうです。

また、各所での高架化工事も継続で進行。このうち若林と喜多山は高架切り替えが年内中に完了する見込みです。写真の知立はもう少し時間がかかりそうですね。新たに新清洲も高架化の対象となりました。

さらに一宮百貨店駅ビルリニューアルも情報が出てきました。店舗構成としては、食品スーパー、飲食店(レストラン・カフェ等)、物販店(アパレル・生活雑貨・日用品)、オフィス、クリニックなど、多彩な機能が入るようです。2025年度下期には竣工、開業するそうなので、今後の詳報を待ちたいと思います。

施設名称は「イチ*ビル」だそうです。名鉄一宮駅に直結し、一宮市新生1丁目1番1号に位置するこの施設が、一宮という歴史ある地域で新たな一歩を踏み出す場所に相応しいとして選ばれたそうです。真ん中の「*(アスタリスク)」は、新たな建物に世代を超えた多くの人々が集い、交差し、結びつく場になるという願いが込めらています。

9日にはミュースカイの8両編成運行の割合を増加させるという話題が出たり、利益が好調という情報も出てきました。インバウンドも回復してきており、名鉄は好循環に入っていると言っていいでしょう。名鉄一宮ビルや名古屋駅再開発のような不動産系と、今回話題にした新型車両のような鉄道事業を両輪で進め、さらなる価値創造のために頑張ってほしいですね。

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