セントレア代替滑走路が正式に着工!

4月1日、中部国際空港セントレアの代替滑走路が正式に着工しました。2月17日、開港20周年となる記念の日に国から着工許可、22日には記念の式典が行われていました。

セントレアは長らく1年の滑走路でやってきましたが、メンテナンスなどが問題になっていました。今回代替滑走路が整備されると、発着能力の向上の他、緊急時の冗長性が向上し、完全24時間運用が可能になります。

引用中部国際空港代替滑走路プロジェクト

ご存じの通り、滑走路は陸側210mの位置に長さ3290m、幅45mで整備されます。上記は買代替滑走路(右側)完成後のイメージです。番号の18にL/Rが追加されると思われます。

クローズパラレルなので同時運用は限定的+海側の現滑走路に行くときに代替滑走路を横切る必要があるので発着回数の増加は限定的です。しかし上にも書いた緊急時の対応やメンテナンスという点で滑走路が複数あるというのは非常に大きな意味を持ちます。

また国内の主要8空港の中でセントレアは唯一一本だったため見劣りしている面がありました。世界的にも複数滑走路というのは国際空港として最低条件です。今回のハード面の整備はたいへん重要なものです。

完成後は飛行機の迫力ある姿がよりしっかりと見られることでしょう。スカイデッキの先端からの距離が短くなります。飛行機撮影者にも人気が出そうです。

今後半年程度の工程表が出されています。4月が着工ですが、内容としては測量や現地調査などが中心で、本格的な工事は5月以降に行われます。

工事は現在運用している空港内で実施するため、昼間に施工可能な工事を除き、航空機の発着回数が少ない夜間に工事を行います。代替滑走路の施工区域が広範囲にわたることや、現滑走路と旅客ターミナルビルの航空機の走行経路を確保する必要があることから、航空機の運航に支障が生じないよう、工事範囲を複数に分割して順次施工を行います。

なお国によるこの事業のB/Cは1.6と評価されています。建設費の高騰なので以前の評価より少し下がっています。

先日、アシアナ航空で中部-仁川を利用しました。A330-300の機内は9割くらいの搭乗率でした。かなり需要が戻っているのを実感します。韓国は釜山のジンエアー再開、今日から金浦のデイリー就航もあって選択肢が増えますね。

他もベトナムや香港などは過去最高便数となるなど順調です。ただし中国と長距離線は戻りが鈍いと感じます。漸増傾向にありますがもう少し勢いが出てきてほしいと思います。

完成は2028年3月を予定しています。代替滑走路の整備によるセントレアのさらなる飛躍を期待したいですね。

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コメント

  1. tt より:

    利用旅客数実績からすればセントレアは滑走路2本はいらない。”(必要性があるから作るというより)政治的謳い文句が先で、作ってから需要を考える”箱もの行政の典型だね。まあ、トラブルがあったときには確かにもう1本あれば便利だが、それを言ったら、どの空港も2本欲しい、となる。

  2. 愛のエイプティーペイジ より:

    声優の山寺宏一さんは中部国際空港から開港20周年を迎えていたことは女優の杉本有美さんです。