ささしまライブへの地下道 2032年完成へ

名古屋市は、名駅とささしまライブの間で検討してきた地下通路について、2032年度の完成を目標に整備する方針と発表しました。

当該地下道はレジャックより南側、ささしまライブへのアクセスのためのもので、狭い歩道に人があふれかえっていたため、整備する計画はずっとありました。しかし地権者との交渉が伸びたり前市長が反対の方針を示していたため、長きにわたって進捗がありませんでした。それがようやく動き出すことになります。

こちらが地下通路のイメージです。白基調の明るい空間になりそうです。およそ300mの空間で、幅は8.5mです。そのうち200mの区間には名古屋ではあまり見ないムービングウォークも設置される見込みです。

店舗などは設置されません。無理に設置する必要もなく、問題ないと思います。通勤通学時はかなり人が多いですが、それ以外の時間帯はそれほどでもないので、サンロードなどとは条件が違い、採算的に難しいのだと考えられます。ルーセントアベニューのような感じになると思われます。

また、市は新たに整備する地下通路を名鉄再開発ビルの地下とつなげる前提で、名鉄と協議を進めているようです。周辺の回遊性を高め、民間企業による新たな開発を呼び込む狙いもありそうです。

ここからは感想ですが遅すぎです。もともとグローバルゲートの開業と同時に完成しているはずでした。地権者の交渉は仕方ないにしても、地上の賑わいを気にして一時凍結したり、その間代替案があるわけでもなく、無駄に時間だけが過ぎました。それからもう8年経っています。そしてここから完成までさらに7年かかるというのが驚きです。

建設費は295億円だそうです。試算によれば予定通りやっていたらあと100億円は少ない金額でやれていたはずです。グダグダしている間に資材費は上昇し、時期は遅れてコストだけ上がってしまったという有様です。

引用https://www.chunichi.co.jp/article/1037891

さらに気になるのが既存の地下街とは接続しないとのこと。確かに上の図を見ると笹島交差点にはつながっていません。以前の報道では地下道は390mだったのが今回300mとなっているので、北側の部分がなくなったと考えられます。

このとき名古屋駅からささしま地区に向かう場合はサンロードの南の方からは行けないということになります。ただし上に書いた通り名鉄再開発とはつながる予定です。なので上記の場合いったん名鉄の再開発ビルの地下に入ってさらに今回の地下道に入るという動線になると考えられます。なんかわかりにくい感じになりそうです。

そもそもよく考えれば地下道完成の2032年は名鉄再開発がまだ工事中のはずなので、その動線は確保できないのではないかと思います。そういう意味でも当初通り笹島交差点から接続するような形にすべきと思います。

ようやく動き出したことはいいですが、時間がかかりすぎているのと地下道の接続の整合性がイマイチ取れていない気がして不安は尽きません。当初案のまま早くやってほしいです。

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コメント

  1. ノボール より:

    【愛知】名古屋市 名駅地区地下通路計画 動く歩道を設置へ
    http://www.senmonshi.com/archive/02/0299DJVD2U2AXD.asp

    笹島交差点の地下でスパイラルタワーズと三井ビルをつなぐ既設の地下通路に接続

    これが2012年の記事。
    これを今回は名鉄再開発ビル地下への接続に改めたことになる。
    サンロード→新名フード→スパイラル→三井ビル→地下通路、ではなく、サンロード→名鉄再開発→地下通路、になるので、動線的にもこちらの方が良いのでは。直線メインになって、視認性も高いはず。

    そして、2032年という目標年度。
    これは要するに、名鉄再開発の地下部分(駅部分の一部)は2032年にできますよ、という調整がようやくできた、ということでは。
    名鉄再開発が複数工区に分かれること、南側が先行するであろうことは以前から言われている通り。
    そしておそらくこの南側(レジャックかヤマダ電機敷地)には新改札口が出来る。新バスターミナルの位置を考えても。
    なので、ブログ主が懸念する分断開業はないんじゃないかな。

    でもね、アホな前市長のせいで、開業は遅れるし、金は余計にかかるし、ケチがついたのは全くもってその通り。

  2. アントノフ より:

    えw名駅からささしままで繋ぐのではないのですか?
    こんな通路作る意味あるの?w

    • より:

      地図から見るとたいした事無さそうに見えるけど、実際はこっち方面に向かう人には便利になると思います。

      出口が増える事は間違いなく大きいです。

  3. なー より:

    全然エリアが違うしこの記事と関係ないけども、ささしまの地下道整備するくらいならもっと距離の短い千種ー車道間にも整備してほしい…

  4. 愛のエイプティーペイジ より:

    ささしまライブの地下道工事なら2032年に完成するから声優の山寺宏一さんが報告された。

  5. アバンティ より:

    この通路、某企業が駅前にビル建てるために作る地下道だよね!今の地下街が、広小路で東に折れるので、メルサ、セブンが地下道がないので南進させて、レジャックの位置まで伸ばすって事。ささしままでは傘がないといけない!
    それより、写真の様な幅で通路作っても、地下鉄の改札口出てから、名鉄の前の地下街が今でも狭いのに、地下道を使う人が増えたら、混雑でパニックになるのでは?
    この間の対策については何か発表されてるのかな?
    結局地上を歩いた方が早いって事になる気がする。
    こんな中途半端な通路、前市長でなくても反対ですよ、300億も勿体無い!

    • ノボール より:

      >地下鉄の改札口出てから、名鉄の前の地下街が今でも狭いのに、地下道を使う人が増えたら、

      名鉄の新設する地下部を広くすれば問題ない。
      どうせ新地下通路はそこと直結するから、既存地下街とは棲み分けできる。

      概算整備費は295億/名駅南の地下公共空間/名古屋市
      https://www.kensetsunews.com/archives/1058629

      名古屋鉄道が計画する再開発ビルとの地下での接続も協議している。

      資料としては古いけど、考え方としては変わってないので、分かりやすい資料がこれ。
      名鉄再開発ビルからレジャックまで、真っ直ぐに新たに整備されるルートが記載されてる。

      名古屋駅周辺地下公共空間整備について
      https://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/cmsfiles/contents/0000075/75613/siryou2-4.pdf

      >こんな中途半端な通路、前市長でなくても反対ですよ、300億も勿体無い!

      なお、この地下通路(地下公共空間)の基本設計業務を含んだ予算を作成して議会に提出したのは、前市長です。
      自分でぶち上げたアイディアが悉く否定されたので不貞腐れていたところに、ささしまの事業者が『約束が違う』とブチギレて、渋々着手したわけだが、コロナ禍でさらに遅延。
      市政を私物化した結果、金、時間、民間企業からの信用、発展の機会など、失ったものが大きすぎた。

      ささしまライブへ地下通路 河村市長が設置容認 名古屋市議会
      https://mainichi.jp/articles/20190619/k00/00m/040/236000c

  6. dd より:

    295億円かけてやることなのかね。必要性なさすぎ。