大阪駅周辺で新規開業が相次いでいます。うめきた2期として開発されていた施設と公園が部分開業、郵便局跡地のJPタワーが全面開業、JR西日本のイノゲートも完成しました。これらは夏~秋に開業ラッシュを迎え、少し遅くなってしまいましたが、先日大阪へ行ったついでに見てきたので記事化します。
前回の大阪の記事はなんと2年前でした。このころはまだ関西住みでした。梅田スカイビルからの景色も激変しています。今回も天気がよければ上ってもよかったのですが、みぞれが降ってきたのでやめました。
まずは再注目のうめきた公園(グラングリーン大阪)を見ていきましょう。
こちらがその様子です。貨物ヤード跡地が見事に変わりました。ビルだけでなく公園エリアが多くとられているのだ特徴です。
手前の芝生広場や水盤がいいですね。久屋大通公園もそうですが都心一等地にゆとりのある空間があるというのは大きな価値になります。
左はイノゲート、線路を挟んで反対側にJPタワーがあります。右は今回開発されたオフィスビルで、三菱地所主導ということでビルの形状は単純ですが、それらが複雑に組み合わさった独特のボリュームになっています。
ペデストリアンデッキも完備。曲線でできていて、先が微妙に見えないのが、この先何があるんだろうという行ってみたくなる気持ちを盛り上げるうまいつくりだなと思いました。
右はグランフロントの1期開発。やや左は2期です。手前はキャノピーbyヒルトン、奥がタワマン棟です。キャノピーはそこそこ高価格帯のホテルです。
その北街区です。これまた複雑に絡み合った形が特徴的です。四角のビルがまっすぐ並ぶ1期に比べて、公園含め有機的な空間を作り出すのが2期のコンセプトなのかもしれません。
奥にはオーナーズタワーやインターコンチネンタル(タワーC)が見えます。こういうビルの奥にさらにビルが見える景色は個人的には好きですね。
最後は上から見た様子です。公園の面積はそこまで広いわけではありません。ただしまだ部分開業なので、フルオープンの際に真価を発揮することになると思います。
中央の最も高い部分はウォルドルフ・アルトリアが入ります。ヒルトン系の一流超高級ブランドです。開業が楽しみです。
さてここからは周辺で開業が相次いでいる高層ビルを見ていきます。
まずはJPタワー大阪。低層部商業、中層部オフィス、高層部ホテルという大都市のおなじみのパターンです。ただしJPタワーシリーズでホテルが入るのは初めてです。ホテルは大阪ステーションホテルという名前でオートグラフ・コレクション加盟です。
横幅は100mくらいありものすごい存在感です。延床面積は20万平米を超えます。デザインもスタイリッシュです。
商業施設はもちろんKITTEです。これで三大都市にJPタワーとKITTEがそろい踏みとなりました。アトリウムがあるのも共通しています。これがKITTEの「型」なんでしょうね。
商業は6階まであり、箱の大きさとしては相当なものです。そのためか上の方のフロアは営業していない区画もありました。供給過剰を心配する声もありますが、大阪駅直結という立地を考えればそれほど悲観的になる必要はないと思います。
このようにデッキでつながっています。そして右に見えるのはイノゲート大阪。JR西日本が開発したオフィスビルです。きわめて狭い敷地に建設されたので板状のオフィスビルになっています。
デザインはなかなか秀逸だと思います。うめきた公園側が表なので線路を向く裏側は壁が多くなりがちですが、エレベーターをシースルー型にするなどガラス面を多くしていて、裏っぽくならないよう工夫されています。また、うめきた公園側の斜めの筋のライトアップがイケてます。説明難しいので実際に見てみてください。
イノゲートの内部です。商業施設バルチカ03の上はオフィスエントランスになっており、手前の書店とワーキングスペースは落ち着くのにいいスポットです。
ということでいくつか紹介してきましたがどれもレベルの高い施設だったと思います。またどこも人が多く活気を感じました。
さてこれで梅田の開発はひと段落、というわけではありません。早くも次の開発が始まっています。
今の注目はなんといってもマルビルの建て替えでしょう。オレンジ色の円形上のマルビルは長年ダイヤモンド地区のシンボルとして存在していましたが、老朽化により解体。新たな再開発が動き出しています。
ただし万博期間中はバスの仮設発着場として機能するようです。万博終了後、バス施設を撤去して本格的な工事に入ると思われます。
こちらが完成予想図です。感想、めちゃめちゃカッコいいです。従来のマルビルのフォルムを継承しながら、現在的なガラスファサードに生まれ変わります。これなら丸い形状が残るので多くの人もイメージしやすいと思います。高さは192mと上限いっぱいになるようです。
内部はオフィス、ホテル、そして低層部には球体のデジタルアトリウムというなんだかすごい仕掛けが用意されているようです。しかも屋上には展望台も。これは期待しかありません。完成は2030年の予定です。
ということで梅田はうめきたでひと段落するかと思ったらそうはいかず進化が止まりません。おそらくマルビルが終わるころには次の計画が動き出しているでしょう。私はおそらく阪急だと思っています。ターミナルビルとその北の駅部分は開発余地があります。いずれにしても梅田のさらなる変貌に注目ですね。
コメント
それでも関西ならKITTEうめきたイノゲートの新規開業も相次ぐことはジャッキー・リン&パラビオンの「Strangers Dream」でしょう。
あとはリニアが東京、名古屋、大阪と繋いでくれたら良いんですがね