ステーションAiが開業!徹底レポート

10月末、鶴舞公園南側にステーションAiがついにオープンしました。今回はその様子を徹底レポートしていきます。

ステーションAiは愛知、名古屋のスタートアップ拠点として整備されました。これまで新興企業の育成が遅れていたこの地方の巻き返しを図るべく建設されました。現在は名古屋がスタートアップで遅れているというのは過去の話になってきており、ステーションAiは勢いをさらにつける存在として注目されています。

前回の建設中の様子はこちらです。

外観があらわに 鶴舞公園ステーションAi

外観です。不規則なバルコニーが特徴的です。建物は東西に長く、中央部分に吹き抜けが設けられています。スタートアップ拠点らしく、従来のオフィスとは一線を画す構造になっています。その内部は後程紹介します。

延床面積は2.3万平米あります。ここに500社を超える企業が集まります。日本最大級ではなく日本最大のスタートアップ支援施設です。

南側のエントランスです。北側のグラウンドに抜けられます。隣にコンビニが入っています。

ステーションAiというのは、フランスの起業支援拠点「ステーションF」が由来となっており、愛知の「愛」と、人工知能の「AI」の意味が込められています。

それでは中に入っていきましょう。1階はカフェやレストランが入っています。もちろん関係者でなく一般の方も利用できます。

フロア高さの設定が南北で半分ずれているため、いろいろな人々の交差が自然と起きやすい構成となっています。ただし動線が複雑で混乱が起きるようなことはありません。よく考えられています。

中2階にもカフェが設けられています。開業祝の花がたくさんあるのが新規開業らしいですね。

奥には天井高の大きいホールもあり、多目的に利用することができます。ちょうどスタートアップの交流会が行われていました。

2階に設けられた「あいち創業館」です。愛知県にゆかりのある、革新的な事業を興した創業者や経営者についての展示が見られます。入場無料です。

展示はプロジェクションマッピングや体感型のものが多く、古い展示室のような雰囲気ではありません。照明や壁も曲線で構成された未来館あふれる空間です。

3階から上は執務空間です。偶発的な交流を生む、壁による仕切りがない場所が多いです。

設備類が露出しているところが多いです。天井を張らない分安いというのもありますが、この方がステーションAiの雰囲気に合っていると思います。この配管類を見て新たなひらめきを得てビジネスが生まれることだってあるかもしれません。

テラスには自由に出入りすることができます。こちらは屋上です。この高さともなると名古屋の街並みがよく見えます。グローバルゲート、NAGOYA the TOWER、名駅も見えますね。

なお最上階は宿泊施設「Minn」になっています。キッチン・調理器具などを備え、家族やグループ利用に便利なレイアウトの滞在型アパートメントホテルです。2名定員の部屋から最大14名まで宿泊できる部屋まであり、ご覧のように眺望も抜群です。

ステーションAiの内部ではロボットも稼働しています。このようにロボットが通ったり止まる場所はステッカーが貼られています。

ロボット含めた人工知能はこれからの技術開発と切っても切り離せません。ステーションAiは人間とロボットが当たり前に共存する時代の先駆けとなります。

特徴的な内部の吹き抜けです。南北で半分ずれたフロアをスロープでつなぎます。面積効率重視なら中央にこんな細長い吹き抜けやスロープを持ってきませんが、人々の出会いを促進するスタートアップ拠点では、偶発的なきっかけを生み、イノベーションを生み出す仕掛けが重要となります。とてもいい構造だと思います。

途中にはさまざまな壁面アートが掲げられています。ちょっと立ち止まって見たくなるとともに、建物内の活動者の創造的な部分をかき立てます。

サイン計画も重要です。先進的な施設なのにサインがダサいと魅力が減ってしまいます。その点ステーションAiはサイン計画も洗練されて美しいです。

写真はエレベーターのサインです。全体的に「A」をかたどったサインが多いようです。

ついに本格稼働を始めたステーションAi。上記ではあまり触れていませんでしたが、スタートアップを後押しするプログラムなど、ソフト的な支援もたくさんあります。本当に素晴らしい施設ができたと思いました。

愛知、名古屋のスタートアップ、ベンチャーをさらに牽引する施設としてこれからに期待がかかります。この地方からユニコーンが出てくる未来が楽しみですね。開業おめでとうございます。

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