3月31日、旧教育館跡地の暫定商業施設「SLOW ART CENTER NAGOYA」が開業しました。三菱地所による施設で、本開発までの暫定措置で5年間の運用が想定されています。
施設規模は2階+屋上で、栄の真ん中でサウナなどが体験できるのがウリです。今回はその様子をレポートしていきます。
施設全体の様子です。左に見えているのが栄広場のタワークレーン。その北側の街区です。
建物は簡素な2階建て。敷地の西側にあるビルに張り付くように建てられています。それ以外の部分は芝生広場やウッドデッキなどが整備されてイベントが開催できるようになっています。
施設コンセプトは、体を動かしながら自分と対話する、おいしいものや人、アート作品を通して、新しい体験や視点に触れて気づきを得る。日常の中で「それぞれの方法で、心身ともにととのう」とのことです。
内容としてはジムやサウナなど流行をうまく取り入れつつ健康が大きなテーマになっているように感じます。そういえば三菱地所はかつて久屋大通再整備のコンペでサウナを提案していましたがサウナが好きなのでしょうか(笑)
施設の様子です。暫定感が伝わってくる装いです。同じ暫定の丸栄跡地よりもはるかに簡素です。5年間で供用終了するのを前提に作っているのでしょう。
とはいえ暫定だったはずの施設の期間が延びるなどという例はいくらでもあるので、現時点では何とも言えません。とにかく大切なことは最終的な一体開発の成功です。
屋上の様子です。東側は開けているので景色がよく見えます。写真はありませんが南東には中日ビルもよく見えます。
西側にビルが建っているので午後は日陰になります。暫定なので特に屋根などの設備もありません。
設備ヤードもむきだしです。植栽によりカードされていますが、入ろうと思えば入れてしまいますね。ただしメンテナンスの面では容易です。
右にあるのがキュービクル、左は室外機や熱源(チラー)です。その手前に小さい鳩小屋があります。
店舗に入ってみました。1階のカフェです。外観から見ると店舗面積は狭そうに見えますが、座席数は結構あります。まだあまり知られていないのか、人は多くありませんでした。
暫定らしく設備類はむき出しです。ただし暫定でなくてもこういうむき出しの建物は最近増えています。
右の壁に映像が映っていてプロジェクターもあります。何か映しながらイベントなどにも対応できるのでしょう。その奥は厨房のようです。
最後は東側から見た様子です。本当に最小限の規模で建設されたという感じです。
今は開業したてなのでいろいろなワークショップなどのイベントが催されているようです。栄に来たついでに足を伸ばしてみるのもよさそうです。
前も書いたと思いますが、三菱地所は栄のポテンシャルを結構評価していると思います。中日ビルにも関わったり、栄広場は主事業者として参画したりしてります。おそらくその次のフェーズとして教育館跡地の一体再開発を狙っているのではないでしょうか。まだ絵姿が見えてくるのは当面先でしょうが、個人的には割と期待しています。