三井ビル北館が竣工！白川第三跡地も着工へ

1月31日、名古屋三井ビルディング北館が竣工しました。三井不動産からプレスリリースが発表され、テナント情報やオフィスの詳細が明らかになりました。また隣の白川第三ビルでも看板が掲示され詳細が判明しています。今回はその三井北館街区の様子をお伝えします。

まずは白川第三ビルの様子です。仮囲いが高くなりいよいよ工事が始まる雰囲気です。建築計画の概要も掲示されています。見てみましょう。

高さは68.8mと低め。用途に自動車車庫があるので、この間の富国生命のように駐車場だけの階があり、それによって高さが抑えられているのかもしれません。

事業主体はオー・ティー・ワン特定目的会社です。不動産証券化スキームを活用した再開発でSPCを設立する事例はときどきあります。名鉄が出資することが分かっています。

デザインは不明。設計、施工は大成建設です。およそ2年後の完成予定です。

続いては三井ビル北館です。こちらは3か月前のレポートです。

名古屋三井ビルディング北館の建設状況 2020.11

skysclinear.com

2020-11-16 19:51

柵がすべて取っ払われ、完成形になりました。商業エリアは地下1階から地上2階で構成され、約13店舗となる予定です。地下1階は旧「新名フード地下街」と新ビル地下1階の商業部分をデザイン的に融合し、新名称「キタチカ」としてデビューします。

1階および2階は「GUCCI」のフラッグシップショップです。メンズおよびウィメンズのハンドバッグ、ウェア、シューズをはじめとする豊富なカテゴリーのアイテムを取り揃え、3月下旬にオープン予定です。2階は、日本発の世界的ブランド「SHISEIDO」を冠する「資生堂ビューティサロン名古屋店」が、今秋にオープン予定です。

地下の様子です。まだ中には入れません。新ビルオープンに合わせて周辺の部分も化粧直しが行われました。

ちなみに三井ビル北館はほぼ満室稼働となっているようで、テレワークなどが進んでも最新オフィスビルへの需要は底堅いことが示されました。名駅エリアの次なる大型供給となるノリタケの森も、名古屋外国語大学のサテライトキャンパス進出などが明らかになっています。OTプロジェクトはその次のタイミングですが、そのころにはコロナも収まり、こちらもしっかり高い稼働率が見込めるのではないかと思います。