名古屋駅から1kmほど南にあるささしまライブ24地区。そのアクセス路として地下通路が検討されていましたが、出口付近の地権者との交渉難航や市長が難色を示したことにより着工が延期されていました。しかし今年6月には市長が条件付で建設を許可。9月の補正予算案には調査費が盛り込まれることになりました。今回は地下通路の問題も含めて久しぶりにささしまを取り上げます。
引用中日新聞記事(リンク切れ)
地下通路として計画されているのはスパイラルタワーズのあたりからささしまの入口までのおよそ400mほど。地下街のような店舗は設置されず、動く歩道を設置したアクセス路に特化した形態になる予定です。
現在ささしままで繋がる歩道は大学生などが多く利用しているため、キャパオーバー気味となっています。将来的に下広井のタワマンも完成しますし、地下通路は安全面でも必須といえます。
また濡れずにアクセスできる点や信号の影響を受けない点もメリットです。これが建設されれば「ささしまウェルカムバス」などという中途半端なことはしなくて済むでしょう。
中日新聞などによれば名鉄などで新駅設置の可能性も検討するとのことでした。あおなみ線ではなく利用客が多い名鉄やJRの駅があるのとないのでは違います。ぜひ進めて欲しいです。ただし設置するスペースがあるかどうか、費用対効果はどうかというのはネックになりそうです。そのあたりも調査されるようです。
さて、先日は駅西からささしまへのアクセス路を「アニメロード」として整備する構想が出ました。こちらは昨年開通した椿町線を指しています。上の図では左端の線になります。
もともとサブカルやアニメの店舗が多い駅西の特徴を利用して、ささしままでの道路にアニメのモニュメントを一定間隔で設置、新たな観光資源として盛り上げるという計画です。
悪くないとは思いますが、ただ銅像を造っただけでは盛り上がりは持続しません。椿町の地区と連携するなどして、もう一工夫が必要です。その工夫が何かと言われると私もすぐに思いつきませんが、今後案をまとめる上でいいアイデアが出ればと思います。
次はささしま地区内の動きです。まずはこちら「マーケットスクエアささしま」です。実は9月ごろから店舗が大量閉店しています。一部では再開発への布石なのでは?との声も出ていました。
しかし実際は開業15周年のリニューアルに伴うものでした。この施設は2030年の定借契約(当初は2020年までだったが2017年に延長)となっているため、それまで解体や再開発はないと思われます。
愛知大学の南にある三井の倉庫は解体が始まっています。せっかくの親水広場ですが、高速道路と巨大な倉庫の存在で愛知大学からの心理的距離は思った以上に大きなものでした。しかし倉庫がなくなることで特に学生は親水広場にアクセスしやすくなると思われます。
写真右側には商業施設などの建設が計画されています。おそらく低層になると思われますが、水辺にある立地を生かしたものになるといいですね。
いろいろと話題が出ているささしまライブ。名古屋の新都心としてますますの発展を願いたいですね。そのためにはまずはアクセス路の整備が必要です。今後の動きを注視したいと思います。
コメント
新駅を設置するとしたら、名鉄本線、東海道線、中央線のうちどれになるんでしょうね。
おそらく名鉄の可能性が高いかと思います。
笹島の辺りは対面式なら名鉄とJRの間に北行きホームが一本設置できそうな空間が在ります。南行きは歩道の上に設ける必要がありますが。
ささしまライブ計画の最初期のパースには、名鉄本線上に島式ホームが描かれています。取り決めや確約があるとかではないのでしょうが、水面下では何らかの話はされているのかもしれません。
名古屋 笹島 大須を繋ぐ路線が欲しいけどな。
SRTはどうなったんだろうね
SRTの提案は住宅都市局であり、やるかやらないか決めるのは交通局です。
柳橋駅もそうですが、交通局としては負担増になることを嫌がると思います。
ちなみにあおなみ線は、交通局が運営せず結局住宅都市局が運営してますね
あおなみ線の駅あるんだから新駅なんて要らねーだろ。
あおなみ線に駅があるのと、東海道線か中央線か名鉄に駅があるのでは天と地の差なんだけどな
名鉄は、山王駅を廃止して、ささしま新駅を設置するのでしょうか?
まあ少し距離(徒歩10分程度)はありますが、地下鉄鶴舞線 大須観音駅まで乗り換えを視野にいれるのかな?
ただ現状名古屋駅から、ささしまライブまで徒歩で歩く人があまりにも多く、樹木などもあって障害になってますから早めに実現してほしいものです。
中川運河の親水広場を、アイルランドのダブリンのようなウォーターフロントとして整備してもらいたいですね。
太閤地口から笹島・大須・矢場町・吹上・名大を経て星ヶ丘に至る路線が有れば混雑著しい東山線のバイパスになり、移動も大分楽になるんですが。
アニメロードですが些か無理があるような気がします。太閤地口にサブカル二次系のお店は確かに集まってますが東京の秋葉原・池袋や大阪日本橋程の集積は無いようですし、そもそも消費末端の店舗が集積しているだけで何かの創造地ではないです。
この地に縁のあるアニメや漫画(例:けいおん!の豊郷小学校やこち亀の亀有)が有るわけでもなく、原作者縁の地でもなく(例:境港と水木しげる)、制作部門の集積地帯でもない(例:東京三鷹近辺)普通の住宅地であるこの辺りでアニメを使って観光誘致というのは失敗に終わる可能性が高いかと。むしろ名古屋でサブカル系の何かというとコスプレサミットの舞台となる大須やオアシス21のほうが親和性が高いと思います。