伏見の街は今大きな転換期にあります。昨年の御園座開業あたりから再開発が大小さまざまな再開発が連続。4月に入ってもいろいろな動きがありました。今回は変化していく伏見界隈の様子をまとめます。
前回から4か月ぶりの取材です。
東鮓本店跡地に建設されていたビジネスホテルは「ホテルD-CITY名古屋伏見」として4月1日に開業。低層部の店舗が都心の賑わい創出に貢献します。
その向かい側はミリオン座です。建物の契約期限が切れることを理由に伏見駅北東側(豊島ビルの裏)に移転しました。新店舗は4月19日に開業し、スクリーン数は3から4にスケールアップ。これからも都心のミニシアターとして名作を上映し続けます。
気になるのがこの建物の跡地利用です。比較的新しい建物ですが解体となるようで、再開発の進展が気になります。
新ミリオン座です。裏通りを感じさせない特徴的なファサードです。ミリオン座のシンボルマークである王冠が「million」の文字になっているところがいいですね。
1階には開業祝いの花がたくさん並んでいました。
続いて近鉄不動産による21階建てタワーマンション「ローレルタワー名古屋栄」の様子です。左側に見えていますがタワークレーンが登場しました。ようやく地上躯体が伸び始めそうです。
北側の盛田ビルは壁面の化粧直しが完了したようです。
仮囲いの透明になっている部分から中を見ます。
ここはタワマンなので躯体は鉄骨でなくRCと思われます。建物の成長速度も比較的ゆっくりなはずです。
最後は解体が進められている読売新聞跡地。そこそこ広い敷地のため再開発の行方が注目されていましたが、先日具体的な情報が明らかになりました。
引用積水ハウス プレスリリース(PDFファイル)
なんとマリオットによる中高級ホテル「コートヤード」が進出することになりました。マリオットは積水と組んで日本国内のホテル進出攻勢を加速しており、同ブランドは国内で6か所目となります。
個人的には積水の看板を見てこの土地はタワマンになると思っていました。今回のホテルは高層ではありませんが、20~25階くらいの微妙なマンションよりはよほど良かったと思います。
また、良く分からないビジネスホテルでなく、外資系である点も歓迎です。この流れが今後巻き起こっていくといいですね。次は最高級ホテルである「ザ・リッツ・カールトン」に期待です。
敷地西側から見るとまだ建物が一部残っています。この規模の建物にしてはやたらと解体に時間がかかっている印象です。
敷地南側から見た様子です。建物の解体が進みます。コートヤードホテルは2022年春の完成予定です。
名駅と栄の間で埋もれがちな伏見ですが、近年の再開発の進展は目覚しいものがあり、まだまだ新たな計画が出てきそうです。今後の伏見の発展が楽しみです。