丸の内周辺再開発 フコク生命も解体迫る?

8月に入りました。ようやく梅雨明けで本格的に夏が始まりますね。容赦なく照りつける日差しに溶けそうです。

今回は丸の内。いくつかのプロジェクトが動いています。前回から4か月ぶりの取材です。

丸の内周辺 マンションやオフィスビルの建設

こちらはタマディック新本社ビルの建設予定地です。場所は丸の内KSビルの裏。ノボール様より情報をいただきましたので載せたいと思います。いつも情報ありがとうございます。

このビル、規模は8階建てと普通ですが特筆すべきはその構造です。

引用株式会社タマディック ニュースリリース

なんと木造オフィスビルです。設計は坂茂氏。建築界のノーベル賞とも呼ばれるプリツカー賞を受賞した日本を代表する建築家です。木材を用いた傑作が多いですが隈研吾氏とはまたちょっと違った趣ですね。そんな坂茂建築は当ブログでも取り扱っていますのでぜひご覧下さい。

建築探訪 富士山世界遺産センター

タマディックは名古屋の新拠点としてこのビルを建設。CLTとコンクリートを併用し、木のあたたかな執務空間と、しなやかさと頑丈な構造性能を持つ建築を実現します。

裏通りのアクセントとして素敵なビルになりそうです。2021年11月に竣工予定です。

大和ハウスによる12階建て55m程度のオフィスビルです。基礎工事が続いています。今年中には地上躯体が現れるでしょう。

以前は滋賀銀行の建物がありました。今は白川公園付近に仮移転していて、新ビル完成後は戻ってくる予定でしたが、計画変更でそのまま白川公園付近の店舗で営業するようです。

引用名古屋市丸の内一丁目PJ 環境措置の配慮の概要(PDFファイル)

前回、完成予想図を掲載していなかったので載せておきます。丸の内に相応しいスタイリッシュなオフィスビルです。

1階は商業施設のようです。オフィスワーカー向けのコンビニやカフェが中心でしょうか。

そしてやはり最注目はこちらのフコク生命ビルです。先日、テナントのひとつである福井銀行が退去したとの情報を日野様よりいただきました。ありがとうございます。→福井銀行ニュースリリース

そしてプレスリリースには退去の理由にビルの建て替えと明確に示されています。前回取材時にはボーリング調査もしていましたしこれで解体、建て替えがかなり迫っているのはほぼ確実となりました。

周辺駐車場は清水総合開発の看板がそこかしこに建っているので一体開発の可能性も高そうです。全部合わせれば敷地は4000平米超。容積率800%。さあどうなるでしょう。

慌しくなってきた丸の内界隈。今後も目が離せません。

シェアする

フォローする

コメント

  1. 匿名 より:

    もう高層ビルを建てる時代じゃなくなりましたね。ただ高層ビルを建てるだけじゃ都会と言えません。真の都会は、街の魅力があり、面白味がなければなりません。名古屋もやっとそういう所に手を出してきましたね。

  2. R.M より:

    フコク生命ビル近辺に30年ほど勤務していました。この土地は当時、丸の内金融街と呼ばれ、全国地銀や外資系銀行で栄えた場所になります。上の滋賀銀行もその当時の遺物。バブルの前から地上げが始まり、「丸の内ツインタワー」なる噂もあったりとか・・、移転したO社は倒産したりとか・・、フコク生命ビル裏、金融取引所のビル入居が中止になり、やがて「寿がきや」の本社になったりとか・・、隣接の「長銀」がつぶれたりと、丸の内衰退の歴史のような土地です。清水建設もよくここまで持っていたなと感心しました。
    願わくば、近辺にアルペンビル以降、大きな開発もないので100m以上の開発だといいですね、期待します。
    ついでに、隣接の元長銀ビル(現、キリックス丸の内)、丸の内最古の2階建て駐車場付き、変形T型ビルも開発してくれたらいいですね(とにかく古い、都心とは思えない無駄な土地利用をした古い設計、丸の内のシーラカンス)